「NYダウ、史上最高値」
「長期金利上昇、7月CPIの発表を控える」
「ZEW、中国の景況感が低下」
「SBG、中国への投資を抑制」
10日の米国株は、ニューヨークダウが0.46%上昇する一方で、ナスダック総合指数は0.49%の下落となりました。1日の動きにおいて、「前日比」でニューヨークダウとナスダック総合指数が違う方向に動くのは3日連続となります。
ニューヨークダウは史上最高値を更新しているので、基本的には株高です。長期金利がじわりと上昇していることで、ナスダック総合指数の動きがやや鈍くなっています。ただ、ナスダック総合指数の史上最高値14896P(8月5日)に対して、10日の高値は14894Pですから、ほとんど下げているという訳でもありません。
10日はインフラ投資法案の上院通過が、景気敏感株に対する追い風となりました。ニューヨークダウ採用銘柄における上昇率トップ銘柄は建設機械のトップメーカーのキャタピラーでした。その他、長期金利の上昇を受けて、金融株も高くなりました。10年債利回りは、1.35%近くまで上昇しました。先週水曜日の1.129%をボトムに上昇しています。
11日には、米国の7月消費者物価指数の発表を控えています。物価動向が、金融政策に対してどのような影響を与え、債券利回りにどのような影響を与えるか、注目点となります。
10日には、ドイツの民間調査機関ZEWから、8月の景況動向調査が発表されました。ドイツの景況予想指数は40.4と前月比で22.9P低下しています。以下に主要指数を示します。(カッコ内は前月比)
現状 先行き
米国 60.3(+4.1) 23.4(-16.6)
ドイツ 29.3(+7.4) 40.4(-22.9)
中国 45.9(-16.0) 9.5(-14.5)
これは、ドイツのアナリスト178人を対象とした景況調査です。現状の景気については、米国、ドイツとも良くなっていますが、先行きについては、前月比で大幅なマイナスとなりました。中国については、現状の景況感の読み方も落ち、先行きの落ち方も大きくなっています。中国の景況に勢いがなくなってきたことが、欧米の景気の読み方にも悪影響を与えていることがわかります。
このZEWの数値は、中国景気と企業業績が密接な関連性を持っている日本株の動きが相対的に悪くなっていることを示す、1つのデータとも言えそうです。
中国の景況感に対して世界的に警戒感が強まる中で、中国政府が企業活動に対する規制を強めていることが注目されています。昨日はソフトバンクグループ(SBG)が4-6月期の決算発表を実施しました。
SBGの孫正義会長兼社長は会見の席上、「中国における規制がどのような範囲でどのくらい深いものになるのか、それが市場にどう影響を与えるのか、様子を見たい」と話していました。
SBGがビジョンファンド等を通じて行ってきた投資は、過去4年間の累計では、米国34%、中国23%、アジア(中国以外)25%、欧州13%だったとしています。それが今年4月以降の実行分では、中国向けは11%に低下しているとのことでした。中国向けの投資を足元で抑制していることが、SBGの株価を考える上で、どのように捉えられるか、本日の注目点となります。











