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「4日の米国株は総じて安い」

「ADP発表の雇用者増加数が急減」

「長期債利回り、一時2週間ぶりの1.13%割れ」

「ISMサービス業PMIは過去最高値」

「原油価格が下落」

「トヨタ、ソニーの決算動向」

 

 

 

 

前日4日の米国株は、ニューヨークダウが0.9%の下落率となりました。ナスダック総合指数は0.1%の上昇となったものの、小型株の値動きを示すラッセル2000は1.2%の下落率となり、全般的には下げる展開となりました。

 

 

民間調査機関のADPが発表した7月の雇用統計によると、非農業雇用者の増加数は33万人にとどまりました。3月以降の雇用者増加数を以下に示します。

 

 

3月  519000人

4月  622000人

5月  882000人

6月  680000人

7月  330000人

 

 

7月の雇用者増加数が、前月までの流れに対して、大きく減少したことがわかります。新型コロナウイルスの感染者の増加が雇用に影響を与えているとの見方から、景気の先行きに対する警戒感が高まりました。

 

 

景気の先行きへの警戒感を受けて、債券相場には買いが先行し、米国10年債の利回りは一時1.13%を割りました。1.13%割れは7月20日以来の出来事です。

 

 

その後、発表されたISMの7月のサービス業PMIは、64.1(前月比+4.0)となりました。こちらは極めて高い数字で、過去最高だった5月の64.0を2か月ぶりに塗り替えています。ISMのサービス業PMIの上昇を受けて、債券相場では、売りが優勢になり、10年債利回りは1.2%を回復する動きとなりました。景気指標を受けて、債券相場がよく動く1日でした。

 

 

ニューヨークダウは、個別の業績要因を受けて、構成銘柄のアムジェンが6.4%の下落率となり、指数の押し下げ要因となりました。

 

 

先週末には74ドル台だった原油先物価格は、昨日、68ドル割れの場面もありました。原油相場の下落を受けて、エネルギー関連株が下げました。シェブロンはニューヨークダウ採用銘柄の中で、アムジェンに次いで2位の下落率でした。

 

 

4日に米国エネルギー情報省から発表された7月30日時点での商業原油在庫は、1週間前と比べて362万バーレル増加して4億3922万バーレルとなりました。今年の3月以降、一貫して減少のトレンドを見せていた商業原油在庫の減少が止まる兆しとも受け止められます。この商業原油在庫のデータも、「コロナウイルス感染者の再増加が経済回復を一服させている」現象と考えられて、原油価格の下落につながったと解釈されます。

 

 

 

トヨタが4日の午後1時25分に発表した4-6月期の営業利益は9974億円となりました。極めて高い水準です。同社のこれまでの四半期ベースの過去最高営業利益は、前2021年3月期の第3四半期(10-12月期)における9879億円です。今回の4-6月期営業利益はそれを上回る水準です。

 

 

売上高は7兆9355億円でした。前期の10-12月期は8兆1500億円でしたので、今回は売上高が10-12月期を下回っています。しかし、利益は超過しています。収益力は昨年10-12月期よりも強くなっています。売上高営業利益率は12.5%と、昨年10-12月期の12.1%を上回りました。

 

 

コロナ前の2019年4-6月期の営業利益は7406億円でした。その水準と比べても34%の大幅増益となります。2019年4-6月期と比べた、所在地別の営業利益は、日本が20%増益の5182億円、北米が2倍増の2171億円となっています。特に北米法人の利益の変化率が高くなっています。

 

 

トヨタの公表資料によると、北米の在庫は5月、6月と15万台前後だったそうです。コロナ前は30万台を優に超えていたので、歴史的にも経験のない、在庫の低水準状況です。販売店同士の在庫のやり取り等によって、販売台数は維持できたと会社側では説明しています。

 

 

アジアの営業利益も45%増益の1673億円となりました。中国の連結子会社の営業利益も888億円と2年前に比べて約2.5倍の高い変化率となりました。

 

 

ソニーグループは4日の引け後に4-6月期決算を発表しました。営業利益は2800億円と前年同期比26%の増加となりました。4-6月期は、エレクトロニクス事業の改善が全体を引っ張りました。エレクトロニクス事業の営業利益は718億円となり、前年同期から黒字転換しました。今4-6月期も稼ぎ頭はゲーム事業です。ゲーム事業の営業利益は833億円とエレクトロニクス事業を上回っています。しかし、前年同期の1239億円と比べると、ゲーム事業の営業利益は400億円以上も減少しています。

 

 

ソニーは今通期の営業利益の見通しを、従来よりも500億円上方修正して、9800億円としました。エレクトロニクス事業で220億円、音楽事業で280億円の増額修正です。今年度の事業別の営業利益規模は、ゲーム事業3250億円、音楽事業1900億円、エレクトロニクス事業1700億円、金融事業1530億円、イメージング&センシング事業1400億円です。通期でも稼ぎ頭は、ゲーム事業です。

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