「3日の米国株は上昇」
「日本製鉄、上方修正」
「海運株→商社株→鉄鋼株?」
「鉄鉱石価格上昇→鉄鋼価格上昇→トヨタ自動車決算発表」
「米国では太陽光発電関連株が上昇」
3日の米国株は上昇しました。ニューヨークダウの上昇率は0.8%、ナスダック総合指数は0.5%でした。最高値圏における堅実な値動きが続いています。
日本株においては、好決算銘柄や増配銘柄に対しての売買が活発になっています。昨日は、総合商社の三井物産の株価が6.5%の大幅高となりました。
3日の取引時間中に発表された三井物産の4-6月期の純利益は、1912億円、前年同期との比較で3倍になりました。鉄鉱石の価格上昇が業績面を押し上げています。4-6月期の好調を受けて、三井物産では今3月期の純利益を、従来の4600億円に対して6400億円に上方修正しました。上方修正の幅は1800億円、そのうち1600億円が鉄鉱石を軸とする金属資源部門。残り200億円はエネルギー部門です。
同様に3日の取引時間中に発表された三菱商事の4-6月期の純利益は1875億円、前年同期比5.1倍となりました。業績の修正はしていません。今期純利益の見通しは3800億円です。年間計画の半分近くを最初の3カ月で実現しているので、こちらも、良好な決算内容と受け止められます。
3日の引け後には、日本製鉄から4-6月期の決算が発表されました。4-6月期の純利益は1723億円となりました。前年同期は414億円の赤字でしたので、2100億円あまりの改善となります。
日本製鉄では、今3月期の純利益の見通しについて、従来の2400億円に対して3700億円に修正しました。
鉄鉱石価格の上昇が総合商社の業績を押し上げ、鉄鋼価格の上昇が日本製鉄の業績を押し上げています。
日本製鉄は事業利益の見通しを従来の4500億円に対して6000億円に上方修正しています。1500億円の上方修正幅のうち、生産出荷の増加要因は50億円なので、大部分は価格効果と見て良いでしょう。
日本製鉄が公表している鉄鋼需要を以下に記載します。
日本製鉄の製造業向け鉄鋼需要(カッコ内は自動車向け)
前年度上期 1530万トン(670万トン)
前年度下期 1780万トン(840万トン)
今年度上期(予想) 1750万トン(820万トン)
今年度下期(予想) 1890万トン(910万トン)
今年度の下期における自動車業界向け、製造業全般向けの鉄鋼供給が増加していくことがわかります。今年度下期以降の景気・業績動向を考える上で注目される要素です。
また、日本製鉄が予想する土木・建築業界向け鉄鋼需要も以下に示します。
前年度上期 990万トン
前年度下期 1000万トン
今年度上期(予想) 990万トン
今年度下期(予想) 1030万トン
土木・建築業界向けも今年度下期の需要増加が計画されています。オリンピック、パラリンピックの開催後には、日本国内において、公共投資や商業施設関連のプロジェクト投資が活発化する見通しにあります。
先週金曜日から、海運株、商社株など、決算発表銘柄が人気になるケースが見られています。本日の寄付きから日本製鉄株が人気となるか、注目されます。そして、4日に決算発表を控えるトヨタ株の動向も焦点です。
鉄鋼を作るための鉄鋼材料の価格が上昇して、鉄鋼価格が上昇しています。総合商社と鉄鋼会社の業績が膨れ上がりました。鉄鋼を使って作る自動車のメーカートップの決算内容では、需要動向、原材料価格動向、生産動向に投資家の関心が集まるでしょう。
なお、3日の米国株式市場では、決算を発表した「ソーラーエッジ」(SEDG)という会社の株価が16%も上昇しました。同社はパワーコンディショナーの大手です。そのほか、ファーストソーラーが4.6%上昇するなど、太陽光発電関連株の上昇が目立っています。
日本では3日、経済産業省から2030年に太陽光発電のコストが最安になるとの試算結果が発表されています。太陽光発電関連の事業を行っている企業の動向が関心を呼ぶ可能性があります。











