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「米国10年債利回り低下、4か月半ぶりの低水準」

「6月ISM非製造業指数、前月比で低下」

「景気敏感株安い、アップルを除くGAFAMが史上最高値」

 

3連休明けの米国市場では、債券価格が上昇し、利回りが低下しました。米国10年債利回りは1.37%と、先週末と比べて、およそ0・06%Pの低下となりました。10年債利回りは、2月下旬以来の低水準となっています。

 

 

ニューヨークダウは先週末と比べて208ドル、0.6%下げました。一方で、ナスダック総合指数は0.17%の上昇となりました。債券利回りが低下して、ニューヨークダウは下落する一方、金利低下が好感されて、ナスダック総合指数は上昇しました。

 

 

ナスダック市場では、アマゾン、グーグルことアルファベット、マイクロソフト、フェイスブックが取引時間中に史上最高値を更新しています。GAFAMの中では、唯一、高値を更新していないアップルも一時143.15ドルまで上昇して、1月25日の史上最高値145.09ドルまで、あと2ドルほどです。

 

 

上記のように、GAFAMは強いのですが、金利低下で景気敏感株が下落しているのが6日の米国株式市場です。重要経済指標に対して、ネガティブな反応をしています。

 

 

6日に発表された、6月のISMの非製造業景況調査によると、代表指標であるサービス業PMIは60.1、前月との比較で3.9Pの低下となりました。史上最高値だった5月に対して低下しました。史上最高値を付けた後ですから、低下も仕方ない面はありますが、債券利回りの大幅低下を見ると、マーケットは景気状況には、さほど楽観的ではないのかもしれません。

 

 

ISM非製造業調査の主要項目では、景気状況が60.4(前月比-5.8)、新規受注が62.1(同-1.8)でした。

 

 

また、雇用は49.3(同-6.0)と大幅に低下しました。ワクチン接種の増加を受けて、国民の消費需要は活発化している一方で、レストランでは従業員が確保できず、需要に応じた営業ができない状況となっています。

 

 

また、建設業からは、建設資材不足、価格上昇、リードタイム長期化が指摘されています。

 

 

今後、人員不足や材料不足が解消されて、需要に応じることができるかどうか、焦点になります。

 

 

6日には、ドイツの調査機関のZEWから、アナリストを対象とした、7月の景況アンケート調査の結果が発表されました。景気について、現状・足元は強くなったけれども、足元が強くなった分、先行きについては、強気な見方が減った結果となりました。各地域別に、「良い」(良くなる)と答えたアナリストの比率を以下に示します。(単位%)

 

 

       

ドイツ現状  33.7(+15.4)

ドイツ先行き 67.2(-14.7)

 

米国現状   60.1(+10.1)

米国先行き  46.7(-16.1)

 

中国現状   63.1(-3.0)

中国先行き  31.0(-11.3)

 

 

現状が強くなったので、この強さが先行きも続くかどうかについて、やや懐疑的になったアナリストが増えました。世界景気を昨年からけん引した中国については、足元でも、良いと答える人の数が減っています。

 

 

ISMの非製造業調査も、ZEWの調査も、その水準については、景気の強さや信頼感の高さを示すデータとなっています。しかし、米国10年債利回りの大幅な低下が何を示しているのか、注意が必要な状況です。現状では、10年債利回りの低下を需給面から説明する方が多いようですが、米国景気の先行きに対して、さほど楽観的ではないとの見通しが反映されているのか、その判断によって株式市場への考え方も変わってきます。

 



 

 

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