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「欧州のPMI、サービス業が急上昇」

「しかし、DAX指数は1%超の下落」

「米国PMIはサービス業が低下」

 

 

 

 

23日の米国株は総じて小動きでした。ニューヨークダウは−0.2%、ナスダック総合指数は+0.1%でした。23日の世界の株式市場は全般的に落ち着いた動きでした。その中で、後述しますが、ドイツの株価指数の1.15%安が目立ちました。

 

 

23日はマーキット社から6月調査のPMI速報値が発表されました。6月の企業収益を読む上で参考になるデータです。日本から見ていきましょう。(カッコ内は前月比)

 

 

日本の6月PMI

総合      47.8(-1.0)

製造業     49.1(-4.6)

サービス業   47.2(+0.7)

 

 

日本のPMIは50%割れが続きます。発表資料には「調査回答企業は新型コロナ各種制限措置を業況の混乱の要因に挙げ、殊に製造業においては、サプライチェーンにおける強いプレッシャーがあったことも相まった。」と記載されています、

 

 

6月は供給問題の影響が続き、製造業の業況が悪くなっています。注意するデータです。

 

 

5月に発表されている4月鉱工業生産指数によると、6月には自働車産業の回復が計画されています。6月には、当面の半導体不足については解消されて、自動車生産が回復する見通しになっているのですが、順調に回復していくか、注目されます。

 

 

来週の6月30日に5月の鉱工業生産指数が発表されます。その時に発表される6月の生産予想値が、1カ月前の見通し通り、回復しているか、注目されます。この6月PMIの急低下は、6月の日本の製造業の生産回復について、やや気懸りな要素になります。

 

 

一方、ドイツのPMIは上昇しています。

ドイツPMI

総合      60.4(+4.2)

製造業PMI     64.9(+0.5)

サービス業     58.1(+5.3)

 

 

ドイツは製造業、サービス業とも上昇しました。ドイツと同様にユーロ地域についても、製造業が高水準を維持し、サービス業は急上昇しています。以下に示します。

 

 

ユーロ地域PMI

総合    59.2(+2.1)

製造業   63.1(不変)

サービス業 58.0(+2.8)

 

ドイツを軸に、ユーロ地域の6月PMIは「ワクチン接種効果によってサービス業のPMIが急上昇して全体を引き上げた」と説明されます。

 

 

やや気になるのは、ドイツの株価の反応です。DAX指数は23日、前日比179P安の15456Pとなりました。下落率は1.15%とやや高めです。史上最高値圏にあるドイツ株価指数の下落は、単なる利益確定売り先行という考え方もできるのでしょうが、最新の強い経済指標が発表されて、株価が材料出尽くしの反応をしたことは、記憶しておきたいと思います。

 

 

DAX指数採用銘柄で下落率のトップはフォルクスワーゲンで2.2%、2位は化学メーカーのリンデでした。

 

 

米国の6月PMIを以下に示します。

 

米国6月PMI

総合    63.9(-4.8)

製造業   62.6(+0.5)

サービス業 64.8(-5.6)

 

 

米国のPMIは低下しました。サービス業の大幅な低下が全体を押し下げました。5月に70を超えていて、高過ぎた数字が調整したと捉えられます。7月に発表されるISMのサービス業景況指数を考える上で参考になります。

 

 

発表元の資料によると、6月も米国では、供給面において鮮明な遅れが出ていて、生産面が影響を受ける展開が続いているとのことです。

 

 

最後に原油関連のデータを記載します。米国エネルギー情報省が発表した先週末18日段階の商業原油在庫は、前の週末と比べて761万バーレル減少の4億5906万バーレルとなりました。5週連続の減少です。5週間累計の減少額は2695万バーレルで、5.5%の減少です。

 

 

原油在庫資料にはSPR(戦略原油備蓄)という項目があります。昨年、原油価格の下落を抑えるために、米国政府はSPRを増やしました。政府が購入することで原油の流通在庫を少なくする狙いでした。そのSPRは昨年7月10日に6億5614万バーレルのピークを付けました。その後、原油価格の回復に合わせてSPRは減少に転じました。直近では6億2388万バーレルと、ピークから3200万バーレル強の減少を示しています。

 

 

国家戦略原油備蓄の減少幅を見ると、商業原油在庫の減少以上に、原油の需要が強いことがうかがわれます。




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