「米国5月小売売上高→建材、無店舗販売が前月比減少」
「5月鉱工業生産は自動車が回復」
「6月NY連銀製造業指数、先行きの水準が高い」
「5月生産者物価指数、輸送・倉庫が上昇」
15日の米国株は小幅安となりました。ニューヨークダウの下落率は0.27%、ナスダック総合指数は0.71%でした。原油先物価格は2.2%上昇の72ドル48セントとなりました。原油高を受けて、ニューヨークダウ採用銘柄の上昇率トップはシェブロンでした。「FOMCを控えて、全般的には小動き」と表現されます。
商務省が15日発表した5月の米国小売売上高は、6202億ドルと前月比で1.3%の減少となりました。前年同月と比較すると28%も増えていますが、前月比では減少です。業種別に「前月比」のデータを記載します。
建材・ガーデニング -5.9%
家電 -3.4%
家具 -2.1%
自動車・自動車パーツ -3.7%
雑貨店 -5.0%
無店舗販売 -0.8%
ガソリンスタンド +0.7%
衣料品 +3.0%
外食店 +1.8%
業種別では「建材・ガーデニング」が前月比で5.9%の大幅な減少となりました。家具も前月比2.1%の減少です。さらに、通信販売の成長が見られていた「無店舗販売」も前月比で0.8%の減少となりました。巣籠消費の恩恵を受けてきた業種が減少しました。
一方で、衣料品や外食店は前月比で伸びています。外出に関連する消費の比率が上昇していることがわかります。
株式市場では、巣籠消費の恩恵を受けるとされるホームデポの15日の終値は306.45ドル(-2.87ドル)でした。高値は5月10日の345.69ドルです。同様にネットフリックスの株価は491.90ドル(-7.99ドル)でした。高値は1月20日の593ドルです。巣籠消費関連株は、高値からかなり下の位置にあります。
小売売上高を見ると、在庫不足によって、自動車関連の売上高も5月は伸びなかったことがわかります。自動車の購入希望が強い一方で、半導体不足で自動車生産が進まず、販売店における自動車展示数が少ない。好みの自動車が見つからないので、自動車の小売りが伸びないという構図です。
しかし、15日にFRBから発表された5月の鉱工業生産指数によると、自動車の生産回復への期待も得られます。
鉱工業生産指数は、全体では前月比で0.8%の上昇となりました。業種別では「自動車生産」が前月比で5.7%上昇しています。「自動車生産」は2月に寒波の影響で10.2%低下した後、3月に2.6%上昇、4月には再び4.1%低下しましたが、5月には5.7%上昇しました。
5月の小売売上高と鉱工業生産指数の実績を見ると、自動車関連企業全般の「販売店の自動車在庫不足で小売りが伸びていないので、工場の生産を上げて在庫を増やそうとしている」姿勢が浮かび上がります。
15日にはニューヨーク連銀から、6月の製造業景況調査の結果も発表されました。景況指数は、現状が17.4(前月比-6.9)、先行き(6か月先)が47.7(前月比+11.1)となりました。当月の景況はやや落ちましたが、6か月先の景況予想は引き続き高く、年内の米国製造業の展望は明るいと見られています。
最後に15日発表の5月の生産者(卸売)物価指数です。前年同月比で6.6%、前月比で0.8%の上昇です。消費者物価に沿った上昇ですね。
「Final demand transportation and warehousing services」(輸送及び倉庫サービス)の項目の生産者物価指数が前年同月比で8.7%、前月比でも1.9%も上昇しています。この項目の価格上昇に対して、産業界の高い関心があります。
追伸
先日、法事に行きました。年配の方々はワクチン接種に関連する話題で盛り上がっていました。私自身もあと3か月ぐらいの間では接種するのでしょう。接種をすれば安心という訳ではないので、接種前も接種後も、一人一人が感染防止を強く意識して行動することが大切だと考えています。











