「NYダウ、一時"終値高値"を更新」
「10日のCPI発表をにらむ」
「エーザイ、米国市場で56%の株価上昇」
週明け7日の米国株は小動きでした。ニューヨークダウは−0.36%、ナスダック総合指数は+0.49%でした。
ニューヨークダウの終値での高値は5月7日の34777ドルです。約1か月前の4月の雇用統計が発表された金曜日でした。昨日6月7日の取引時間中の高値は34820ドルでした。だから昨日のニューヨークダウは「取引時間中に終値の高値を抜いた」ことになります。
ニューヨークダウの取引時間中の史上最高値は5月11日の35091ドルです。終値、取引時間中の高値を付けてから約1か月を経て、再び高値を塗り替えるのか、注目される段階に入りました。
雇用統計における非農業雇用者の増加数は、テーパリングを推し進めるには力不足なので、今月6月のFOMCでテーパリングが示唆されて、9月にはそれが遂行されるとの警戒感が遠のきました。
FRBのマンデート(任務)は「雇用」と「物価」です。先週に雇用統計をこなし、今週は消費者物価指数の発表を乗り越えます。10日に労働省から5月の消費者物価指数が発表されます。
1か月前の5月12日に発表された4月の消費者物価指数(総合)は前年同月比+4.2%、前月比では+0.8%の高い伸びを示しました。同日の株価は、ニューヨークダウが681ドル安(-1.98%)、ナスダック総合指数は357P安(-2.67%)となりました。物価上昇がマーケットを揺らしたのが、先月の消費者物価指数発表時の出来事です。
今回も前年同月比で4.6%程度の上昇が予想されています。「前月比」でも上昇が見込まれていますが、こちらの伸び率が穏健なデータになるかどうか、注目されています。
今年に入ってからのCPIの「前月比」の伸び率は以下の通りです。
1月 +0.3%
2月 +0.4%
3月 +0.6%
4月 +0.8%
3月、4月と前月比での伸びが加速しています。あまり意味のない計算かもしれませんが、前月比で0.8%伸びる状況が1年間続くと、1年後の物価は前年同月比で10%ぐらい上昇することになりますので、前月比0.8%の物価上昇率は、極めて高い水準です。
4月に前月比で0.8%上昇した後、5月の数字がさらに上昇するのか、注目されます。マーケットはこのデータと株価面の反応を1か月前に学習しているので、2か月連続のショックにはならないと考えるのが一般的でしょうが、今週の重要事項でしょう。
米国株式市場で7日、エーザイの株価が56%も上昇しました。株価は116ドルと日本円換算では約12700円(日本時間7日終値7751円)となっています。
8日付でエーザイとバイオジェンは「米国食品医薬品局(FDA)は 新薬(一般名アデュカヌマブ)について、アルツハイマー病の病理に作用する初めてかつ唯一の治療薬として、迅速承認した」と発表しました。
米国株式市場におけるエーザイの56%高が示すように、個別物色意欲は極めて強い状況にあります。











