「米国株小動き」
「原油先物価格が上昇」
「ISM製造業指数高水準、価格指数はピークアウトか?」
6月1日の米国株は小動きでした。ニューヨークダウは小幅高、ナスダック総合指数は小幅安となりました。ヨーロッパの株高を受けて、前半の上げ幅は大きかったのですが、だんだんと売りに押される展開となりました。
米国10年債利回りは1.64%近くまで上昇した後、1.61%程度まで押し戻されました。動きが目立ったのは原油相場です。ニューヨークの原油先物価格は一時68ドル台後半まで上昇し、2年7か月ぶりの高値を付けました。
株式市場では、景気敏感株の動きが強くなっています。ニューヨークダウ採用銘柄における1日の上昇率ランキングは、1位がボーイング、2位が化学メーカーのダウケミカル、3位がゴールドマンサックスで、4位がシェブロンでした。航空機メーカー、化学メーカー、エネルギー関連株等の景気敏感株が相対的に強くなりました。
米国の半導体関連株の動きも見てみましょう。エヌヴィディアが連日の史上最高値となったほか、ASMLやラム・リサーチも史上最高値を付けましたが、やや伸び悩む銘柄も目立ちました。
ドイツのDAX指数は史上最高値を付けています。DAX指数構成銘柄の上昇率ランキングも見てみましょう。1位は自動車部品メーカーのコンティネンタル、2位がフォルクスワーゲン、3位がBMW、4位がダイムラーと自動車関連株が並んでいます。
日本では、1日の株式市場において、トヨタの史上最高値が話題を呼んでいました。世界的に自動車関連株の上昇が目立っています。
1日にはISMの5月製造業景況指数が発表されました。総合指数のPMIは61.2となり、前月比で0.5%P上昇しました。新規受注が2.7P上昇する一方で、生産は4.0%低下しました。総合的には、高止まりという表現の指数になったと考えています。
ISM製造業指数では、価格指数の動向に関心が集まっています。価格指数は、インフレ動向を考える上で参考になるからです。価格指数は、88.0となり、4月の89.6に対して1.6Pの低下となりました。
価格指数は歴史的高水準から若干低下しました。価格が「高くなっている」と回答した企業は全体の77.1%で、4月の80.1%からは3.0%P低下しています。引き続き高い水準ですが、価格のピークアウトを示す出来事なのか、注目されます。もう、これ以上は上がりようがない水準まで来ていたので、低下するしかなかったのでしょう。
ISMの発表資料には、企業のコメントが掲載されています。今回も「需要は強いが、人手不足だ」、「部品不足。(部品を確保するための)二重発注や大量発注がある」、「材料不足だ」、「物流のパフォーマンスがひどい」、「労働力や原材料に問題があり、コストが上昇している」――こんな、供給制約が厳しい状況にあることを嘆くコメントが掲載されていました。
価格指数のピークアウト感は強くなったとしても、低下するまでには時間を要す展開も考えられます。
1日の欧米株式市場では、自動車株や機械株、化学株、金融株、エネルギー株が相対的に強い株価動向となりました。この傾向を受け止めるならば、2日の東京市場では、景気敏感株が相対的に強くなる動きが予想されます。











