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「ドル高、110円接近」

「日経平均先物、28800円台」

「エアバス、航空機生産回復計画を示す、株価大幅高」

「生損保と信託銀行が大幅な買い越し」

 

 

27日のニューヨークダウは0.4%高、ナスダック総合指数は、ほぼ前の日と同じ水準で引けました。

 

 

為替市場ではドル高円安となりました。ドル円相場は1ドル110円近くまで上昇、仮に110円を付ければ、4月上旬以来の出来事です。

 

 

ドル高円安を材料とする形で、日経平均の先物はアメリカ時間に高くなりました。大証やシカゴの日経平均先物は、日本時間の早朝の価格で28800円台になっています。これは昨日の日経平均の価格に対して、約300円、高い水準となります。

 

 

毎週木曜日には、週間の雇用データが発表されます。アメリカの新規失業保険申請件数は4週間連続で減少して、コロナショック後の最少を更新しました。来週発表される雇用統計への期待がドル高円安につながったとの見方が出ています。

 

 

航空機の大手メーカーであるエアバスは27日、今後の航空機の生産計画を発表しました。エアバスは2023年から2025年の間に、コロナ前の生産レベルを回復すると発表しました。

 

 

主力機種のA320の生産計画を見てみましょう。今年の第4四半期に1か月あたり45機を生産します。2023年の第2四半期には64機を生産できるように、今年から準備をしていくそうです。2024年の第1四半期には70機を生産して、2025年までに75機を生産する見通しです。

 

 

順調に航空機の生産が増加するとの見通しを受けて、エアバスの株価は、パリ市場において9.2%も上昇しました。

 

 

エアバスの航空機生産増加計画は、ライバルのボーイングの株価にも好影響を与えました。ボーイングの株価は3.87%の大幅上昇となりました。

 

 

ニューヨークダウ採用銘柄の27日における上昇率ランキングを見ると、1位はこのボーイング、2位には、航空機向けの部品供給等を事業とするハネウェルでした。

 

 

ボーイングやハネウェルの株価上昇を考慮すると、28日の東京株式市場でも、航空機関連のビジネスを行う企業の業績の改善期待に関心が集まる可能性があります。



 

 

日本株の需給について、お伝えします。昨日、東京証券取引所から、先週の投資部門別売買状況が発表されました。けっこう、珍しい結果になったように見えます。

 

 

名古屋市場も含めた投資部門別売買状況では、海外投資家が2269億円の売り越し、個人も1173億円の売り越しとなりました。海外投資家と個人を合計すると、売買代金シェアは約9割に達します。さらに事業法人も3416億円の大幅な売り越しになりました。

 

 

海外投資家も個人も事業法人も売り越す中で、買い越しだったのは生損保と信託銀行です。生損保は3415億円、信託銀行は2757億円の買い越しとなりました。

 

 

生損保は長期運用の観点から、日経平均の28000円割れ、TOPIXの1900P割れ場面を日本株購入のチャンスと捉えたようです。

 

 

信託銀行については、年金資金の売買傾向が反映されるセクターとして知られています。一部の年金資金は同様に、28000円割れ、1900P割れを買いの場面と捉えました。

 

 

信託銀行は、昨年2020年の3月19日で終わる週(株価大幅下落の週)に2458億円の買い越しとなりました。そして、今年の2月19日で終わる週(日経平均高値)と3月19日で終わる週(TOPIX高値)はいずれも、大幅な売り越しとなっています。株価の大きな動きの中で、上がった時に売り、下がった時に買う、逆張りセクターですね。

 

 

もちろん、生損保や年金には色々な運用者がいます。運用者の中には、日本株を買いの好機と考える人もいれば、割高と見る人もいるでしょう。生損保や信託銀行をあたかも1人の投資家のように捉えるのは、やめた方が良いでしょう。色々な運用者がいて、個別に相場観を持って、個別に行動しているということです。

 

 

それでも、足元の需給を見ると、下落する場面では買うセクターの存在が確認されました。そのセクターは上昇場面では買わないと予想されます。それが、日本株全体の動きを示す日経平均やTOPIXは当面は、上値も下値も限定的になるとの見方につながっているようです。




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