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「20日の米国株は上昇」

「商品相場の下落は想定の範囲内」

「半導体関連株上昇」

 

 

 

20日の米国株は上昇しました。ビットコイン価格の暴落がリスク回避の動きをもたらし、商品相場などの下落につながる懸念が意識されていました。20日の欧米市場では、銅や原油先物市場の価格は、やはり下げました。

 

 

ただ、商品相場の下落は想定の範囲内と受け止められました。米国債券への売りも限定的で、債券価格は反発、10年債利回りは前の日よりも0.05%ほど低下しました。ビットコインも上げました。

 

 

債券利回りの低下を受けて、株式市場では、IT株、半導体関連株が相対的に強くなりました。ニューヨークダウ採用銘柄では、アップルが上昇率トップです。決算発表を控えるアプライドマテリアル(半導体製造装置の世界トップメーカー)の上昇率は4.4%でした。

 

 

20日の米国における半導体関連株の上昇を見ると、21日の東京市場でも、グロース株が優位と見るのが一般的かもしれませんが、昨日20日の段階で東京市場では鉄鋼や非鉄金属などの素材株・バリュー株が既に急落しています。

 

 

20日の段階で急落していたバリュー株が、20日の商品相場の下落が限定的だったという観点から、どのくらい買い戻されるか、という点にも目を向けたいと考えています。

 

 

20日にはフィラデルフィア連銀の5月製造業景況指数が発表されました。記録的な水準まで上昇した4月に対して低下しました。現状指数が31.5(前月比-18.7)、先行き指数は52.7(同-13.9)でした。

 

 

一般的に、景況指数の低下は株式市場の悪材料ですが、マーケットへの影響は限定的でした。6か月後の景気動向を予想する先行き指数52.7という数字は、「良くなる56.9%、同じ35.5%、悪くなる4.3%」という回答から計算されています。

 

 

半年後の経済が良くなる可能性は引き続き高い状況です。4月にあまりにも高い水準になってしまったソフトデータの上昇が一服したことは、余裕をもって受け止められたようです。

 

 

20日に発表された欧米企業の決算を見てみましょう。ファッション企業のラルフローレンが発表した1-3月期の売上高は前年同期比1%増加の12億9000万ドルでした。「アジアとヨーロッパの伸びが予想を超えた」と会社側では評価しています。1-3月期の決算ですので、ちょっと発表が遅いですね。

 

 

ラルフローレンは3月が本決算の会社です。新年度=2022年3月期の売上高については20-25%の増収が計画されています。前期1年間が29%の減収となった翌期の増収率20-25%は物足りないと受け止められたのでしょうか、ラルフローレンの株価は7%も下落しました。

 

 

先述したアプライドマテリアルの2-4月期の売上高は55億8000万ドル(前年同期比+41%)となりました。最高記録です。5-7月期の売上高については、59億2000万ドルと、さらに増加する見通しが発表されました。

 

 

日本時間午前7時段階で、時間外取引におけるアプライドマテリアルの株価は1%ほど下げています。先述したように通常取引では4.4%上昇の130.31ドルでした。

 

 

アプライドマテリアルの株価は昨年3月の安値36ドルに対して、4月高値146ドルまで約4倍になっています。

 

 

昨日の米国株式市場の物色状況を見ると、東京市場でもグロース株優位の動きを予想する方が多いかもしれません。ただ、昨日の東京市場では、TOPIXグロース指数+0.26%、TOPIXバリュー指数−0.18%と、既にグロース株が相対的優位の値動きを見せています。

 

 

正直な気持ちとして、昨日(グロース高・バリュー安)の反動も考慮すべきかな、と思っています。現在の株式市場では、グロース株、あるいはバリュー株のどちらが相対的に強くなるのか、強いトレンドが発生している訳ではなく、あまり決めつけない方が良いと考えています。

 

 

 

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