「米国で住宅関連株が下落」
「"認可されたが着工できない物件"が増える」
「トヨタ、部品不足受け一部工場の稼働停止」
18日の米国株は下げました。ニューヨークダウは0.78%、ナスダック総合指数は0.56%の下落率でした。
米国時間18日には、米国の内需系代表企業であるウォルマートとホームデポの決算が発表されました。両社はともにニューヨークダウ採用銘柄です。内容を見てみましょう。
ウォルマートが18日発表した2-4月期の売上高は1383億ドル(前年同期比+2.7%)、営業利益は69億ドル(同+32.3%)でした。主力のウォルマート業態の売上高は、米国内が932億ドル(同+5%)、海外が273億ドル(-8.3%)でした。米国の売上高が全体をけん引しています。
今回の決算内容を受けて、会社側では今1月期の1株利益の予想値を上方修正しました。ウォルマートの株価は2.1%の上昇となりました。
建設資材やガーデニング製品の販売チェーンとして知られるホームデポの2-4月期の売上高は375億ドル(同+32.7%)となりました。営業利益は57億ドル(+76.5%)でした。ホームデポの株価は316.75ドル(前日比−3.26ドル、−1.02%)でした。大幅な増収増益の決算内容が確認されましたが、ホームデポの株価は下げました。
米国民による巣籠消費、住宅関連製品やガーデニング製品購入のメリットを受けている代表企業がホームデポです。株価は5月10日に345.69ドルの史上最高値を付けました。18日の株価は先述のように高値から8%ほど下の位置です。大幅な増益決算でも上昇しにくくなっています。
ホームデポの株価の動きは「巣籠のメリットを受ける企業への関心低下」を示すものなのか、極めて興味深い事象です。
18日には、商務省から4月の新設住宅着工件数も発表されました。以下にデータを示します。いずれも年率換算の数値です。
新設住宅着工件数 156万9000件(前月比-9.5%)
新設住宅許可件数 176万0000件(前月比+0.3%)
新設住宅完成件数 144万9000件(前月比-4.4%)
住宅着工に関する上記のデータは、ネガティブな結果として捉えられ、18日の米国株式市場では、レナ―、トールブラザーズなどの住宅建設株が下落しました。上記のホームデポの下落も、住宅関連株全般の下落が影響を与えています。
「着工は認可されているが、着工されていない住宅」は4月末に23万2000件となりました。この数字は増加が目立っています。昨年12月~の数字を掲載します。(単位 1000件)
12月 187
1月 204
2月 217
3月 221
4月 232
「認可されたのに着工されていない物件」が増えていることがわかります。建設従事者の不足や住宅資材の価格高騰が着工に関する制約になっています。
さて、日本株です。トヨタが昨日18日、部品供給不足を受けて、岩手と宮城の2工場3ライン稼働停止を行うと発表しました。最長8日間とのことなので、収益面に大きな影響はないと考えられますが、トヨタは半導体調達面には不安が薄いと見られていただけに、全世界的な生産面の制約状況が改めて認識されます。
米国の住宅建設やトヨタの生産に関する「制約」が浮き彫りになりました。株式市場では、希少品や重要素材の生産を行っている企業の社会的存在感が強く意識される展開が考えられます。











