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「米国株反発」

「4月米国PPIは前年比6.2%上昇」

「日経平均のPER14.39倍、1株利益は1900円超に」

 

 

13日の米国株は反発しました。ニューヨークダウの上昇率は1.29%、ナスダック総合指数は0.72%でした。ニューヨークダウは10日月曜日取引時間中に35000ドルを初めて付けた後、約4.3%下げ、13日は1.3%ほど戻した形です。

 

 

13日は米国4月のPPI(生産者物価指数=卸売物価指数)が発表されました。総合では前年同月比で6.2%、前月比で0.6%の上昇となりました。前日に発表された消費者物価指数に続いて、高い伸びを示しました。

 

 

ちなみに、昨年の4月は前年同月比で1.5%低下しています。前年同期の1.5%低下に対して、今回は6.2%上昇ですから、企業間取引における価格は消費者物価以上に上昇していることがわかります。

 

 

前月比の伸び率を以下に示します。

1月 +1.3%

2月 +0.5%

3月 +1.0%

4月 +0.6%

 

前月比でのこの伸び率はとても大きいです。101.3×100.5×101.0×100.6という計算をすると、4か月前に対する上昇率が便宜的に計算できます。4か月で103.44となるので、4か月前と比べて卸売物価は3.44%上昇している計算になります。

 

 

前日にCPIが発表されていたほか、ISMのデータ等で企業間取引の価格上昇は認識されているので、マーケットへの影響はさほど大きくはなかったようです。この「影響」という言葉は、物価情勢に関する情報としては、現在「悪影響」と意識されています。

 

 

ただ、基本的に物価の上昇は企業業績・株価にとっては追い風です。物価が下げるデフレに苦しめられた日本の株価の動きを見れば、株価にとっては、デフレよりもインフレの方が好まれます。

 

しかし、急激なインフレが進めば、長期金利が上昇したり、インフレ抑制のために金融政策が引き締めの方向に動く可能性が出てきます。金利や金融政策の変化が生じれば、それは株式投資の前提に大きな変更を生じさせます。そのため、現在は、物価上昇が株式市場の警戒要因として働いています。

 

物価の上昇を意識しながら株式投資を行うことになります。従って「物価上昇が収益にプラスに働く企業」の株価の方がマイナスに働く企業よりも相対的に良くなると見るのが一般的です。大きく消費産業、加工組み立て産業、素材産業と分けるならば、より川上に位置する企業の株価の動きが良くなるとの考え方です。消費産業よりも製造業、製造業の中でも素材産業が好まれます。

 

 

また、マーケットシェアの高い企業も注目されるでしょう。マーケットシェアが高ければ、原材料の上昇を価格面に反映させやすくなります。

 

 

さて、日本株です。3日間で日経平均は約2000円下げました。海外の先物市場を見ると、朝は買い物が先行することが予想されます。

 

 

どんな株がより強くなるか、今日の動きは極めて重要です。通常ならば、大きく売られたグロース株に対する短期的なリターンリバーサルの動きが出る場面ですが、グロース株は物価上昇が逆風になるグループです。価格上昇をキーワードとした銘柄選択ならば、「低PERの素材株」「川上産業に位置する株」の方がより強くなります。

 

本日、素材株が強くなるのなら、来週以降の日本株選択における優先順位も素材株の方が高くなる可能性が出てきます。具体的には、化学、鉄鋼、紙パルプなどです。

 

 

昨日の日経平均の予想PERは14,39倍まで低下しました。日経平均の予想1株利益は1907円となりました。決算発表前に対して43%も増加しました。

 

 

現在の東証1部の時価総額は686兆円。日経平均採用銘柄はそのうち約6割を占めます。となると、日経平均採用銘柄の時価総額は686×60%≒411兆円と計算できます。その411兆円をPER14.39で割ると28.6兆円になります。こんな計算方法で「日経平均採用銘柄合計の想定利益」が算出されます。

 

 

28.6兆円という日経平均採用銘柄の利益水準を考慮すると、前期に5兆円規模の利益を稼いだソフトバンクグループの利益動向によって、日経平均のPERは大きく変わってくることがわかります。

 

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