「米国半導体指数、11日は小幅反発」
「トヨタ決算見通し、10%増収を意識」
11日は世界的に株価が下げました。各国株価の騰落率を並べてみます。
日経平均 -3.08%
TOPIX -2.37%
TOPIXグロース -2.84%
TOPIXバリュー -1.93%
香港ハンセン -2.03%
台湾加権 -3.78%
インドSENSEX -0.68%
シンガポール -1.19%
上海総合 +0.4%
英FTSE -2.46%
ドイツDAX -1.82%
NYダウ -1.36%
ナスダック -0.09%
S&P500 -0.86%
ブラジルボベスパ +0.86%
世界的に株価が下げる中でも、日経平均の下落率の大きさが目立ちます。日経平均よりも下落率が大きいのは台湾の加権指数です。台湾株が世界の中でも大きく下げています。ここが11日の世界株安を象徴しているとするのならば、半導体関連株の下落が震源地だったという仮説が成り立ちます。
米国時間10日に4.6%下落していたフィラデルフィア半導体株指数は11日、2976.01P(前日比+8.90P)となりました。震源地の半導体関連株が米国市場では小反発しました。米国市場ではTSMC、ASMLが小幅高、AMATは続落しています。半導体関連株全般では、急反発までには至らず、小幅反発です。
米国ではインフレ懸念がマーケットの波乱要因として挙げられています。本日発表される4月の消費者物価指数の動向が関心を集めます。
ただ、米国のインフレ警戒はさほど新鮮な材料ではありません。ZEWは11日、ドイツのアナリストに対するアンケート調査の5月分を発表しました。それによると、米国のインフレ率について「高まる」との回答は82.2%と極めて高い水準です。しかし、4月との比較では0.1%低下しています。つまり、米国のインフレ率は多くのアナリストが高まると予想しているのですが、それは今に始まったことではないのです。
日本株については、11日の空売り比率の上昇が確認されました。11日の空売り比率は47.3%と、今年1月28日の50.1%以来の高さとなりました。
4月に入ってからの空売り比率の毎日の推移を時系列的に見てみましょう。
4月1日 41.0%
2日 38.5%
5日 37.9%
6日 40.5%
7日 39.0%
8日 40.1%
9日 40.2%
12日 40.3%
13日 39.7%
14日 38.5%
15日 37.2%
16日 39.0%
19日 40.3%
20日 45.7%
21日 45.3%
22日 39.9%
23日 41.5%
26日 41.8%
27日 39.1%
28日 42.3%
30日 42.3%
6日 39.3%
7日 39.7%
10日 39.0%
11日 47.3%
日経平均が急落した4月20日と21日に空売り比率が急上昇していることがわかります。昨日も同様な需給状況が再現されました。
「手元に借りた日本株を携えているヘッジファンドが、売りからトレーディングを開始する結果、空売り比率が上昇して日本株が下がる」――これが日本株急落時の需給構造です。世界株安時に日本株の下落率が他国よりも大きくなるのは、そうした需給構造が影響しています。
本日は午後、トヨタ自動車の決算発表が行われます。日本株にとっては、極めて重要なイベントになります。
トヨタ系の自動車部品会社デンソー(6902)とアイシンの新年度の業績見通しを以下に記します。
売上高 営業利益
デンソー 5兆4600億円(+10.6%) 4130億円(2.6倍)
アイシン 3兆9500億円(+12.0%) 2200億円(+51%)
大口の取引先の業績見通しを参考にすると、トヨタ自動車の新年度の売上高も10%前後の成長が意識されます。足元の日本株は、短期トレーディングを行う投資家の動きで大きく振れる傾向があるため、決算内容を受けた反応で、市場の動きが増幅される可能性もあります。











