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「NYダウ、一時35000ドル乗せ」

「ナスダック総合指数は2.5%安」

「住友金属鉱山、新年度銅価格前提7800ドル」

 

 

週明け10日の米国株式市場では、ニューヨークダウが一時、初めての35000ドル乗せとなりました。引けでは小幅安でした。一方で、ナスダック総合指数の下落率は2.55%と、かなり大きくなりました。

 

 

グロース株として位置付けられるIT株が売られやすい動きが続いています。ニューヨークダウ採用銘柄の下落率上位は、1位がインテル、2位がVISA、以下、アップル、マイクロソフト、セールスフォースと続いています。

 

 

10日は、10年債利回りは1.6%に乗せてきましたが、長期債の利回り上昇は引き続き限定的です。しかし、今週は12日に4月消費者物価指数、13日に4月生産者物価指数の発表を控えます。消費者物価指数は、前年同期との比較では、3%を超える上昇率が予想されています。

 

 

不況色が極まった1年前の4月との比較では、物価が上昇するのは至極当然のことです。ただ、前年同月との比較で物価上昇率が高い伸びを示した時にマーケットがどのように反応するか、今週の注目点でしょう。十分に予想されていることなので、反応は限定的との見方もできますが、「価格の上昇」という大きなテーマをどう消化していくか、焦点です。取り敢えず、週初の米国市場では、インフレに弱いIT株を売る動きが活発になっています。

 

 

 

 

東京株式市場では、価格上昇が業績を引き上げるセクターの株価上昇が目立っています。代表例が日本製鉄(5401)です。日本製鉄の株価は、4日間で22%近く上昇しています。

 

 

同じく4日間で株価が30%近く上昇している大同特殊鋼(5471)は特殊鋼の世界最大手メーカーです。

 

 

大同特殊鋼の今年度営業利益は350億円と、前期比で約250億円増える見通しです。会社側が公表している今年度の増益要因(対 前期比)を以下に記します。

数量変化  +253億円

価格変化  +162億円

内容差    +91億円

原燃料市況 -264億円

 

原燃料のコストが上昇するけれども、価格が上がってカバーします。自動車向けの数量の増加が業績拡大に大きく貢献していることがわかります。

 

 

昨日に決算を発表した住友金属鉱山(5713)は、今年度の税引き前利益を1380億円、前年比146億円増加と計画しています。銅の価格上昇が511億円もの増益要因になると予想しています。

 

 

一方で、住友金属鉱山は「現状の銅・ニッケル価格は過熱し過ぎ」と見ていて、今後は価格が下がると見ています。今年度の銅価格の前提は1トン7800ドルと、前期の6879ドルよりも1000ドル近く高い価格ですが、今の10000ドル超よりもずっと下です。

 

 

今日の日本経済新聞の商品面などを見ると、「熱延コイル高騰」、「鉄鉱石、最高値圏」、「銅、再び最高値」等の記事が目立ちます。「価格上昇」をキーワードとした日本株物色の動きが活発な状況です。ただ、経営者からは現状の価格状況について、短期的にはやや上げ過ぎ、という見方もあることは、冷静に受け止めておきたいと思います。

 

 

最後に、最近の日経平均のPER,1株利益の推移を記載します。決算発表で新年度の業績見通しが明らかになり、日経平均の1株利益は1600円程度まで上昇してきました。

 

                 日経平均     予想PER 予想1株利益

4月22日 29188円17銭  21.80倍 1338円

23日  29020円63銭  21.72倍 1336円

26日  29126円23銭  21.48倍 1355円

27日  28991円89銭  21.26倍 1363円

28日  29053円97銭  21.25倍 1367円

30日  28812円63銭  20.42倍 1411円

5月6日 29331円37銭  19.30倍 1519円

7日   29357円82銭  19.31倍 1520円

10日  29518円34銭  18.48倍 1597円

 

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