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「アマゾン、時間外取引で昨年9月の高値を抜く」

「日本郵船、PER5倍以下」

 

日本の株式市場は昨日休場でした。28日、29日の米国株式市場を見ると、28日に下げて、29日には上昇、29日の米国株の終値は27日とあまり変わらない水準で引けました。

 

この米国の2日間、FOMCやバイデン演説、4-6月期GDPの発表等、重要なイベントを通過しました。結果として、米国株価は重要イベント発表前に対して、大きくは変わらない水準で引けました。

 

株価は2日前と大きくは変わらなかったのですが、景気動向に対する見方はよりポジティブになっています。米国の1-3月期GDPは前期比年率換算で6.4%の高い伸びとなりました。原油価格は29日に再び1バーレル65ドル台に乗せました。3月17日以来の65ドル乗せです。また、10年債利回りは29日に一時1.688%まで上昇して、4月13日以来の高い水準になりました。

 

原油価格と債券相場の動きを見ると、世界景気認識への前向きな見方が出ているので、30日の東京株式市場では、「景気敏感株」の動きが「巣ごもり関連株」よりも相対的に強くなる可能性があります。

 

28日の決算発表銘柄では、ソニーの最高益がメディアでは大きく取り上げられていました。しかし、米国のソニー株の終値は27日106.67ドルに対して、29日104.85ドルと上昇していません。

 

また、28日に決算を発表したアップルの株価は29日に小幅安で引けました。

 

一方、日本郵船の米国市場のADR価格は8.05ドルと、2日前の7.60ドルに対して上昇しています。日本郵船の上方修正の方が、ソニーの好決算よりも、海外の株式市場においては、反応は良かったように見えます。ただ、日本郵船のADRは極めて流動性が薄いので、参考程度にとどめておいた方が無難でしょう。

 

また、アップルの株価は決算発表後にあまり動かなかったのですが、アマゾンの株価は29日の決算発表後に時間外取引で買われ、株価は昨年9月の高値を約8か月ぶりに抜く場面を見せました。景気敏感株と成長株のどちらが優位なのか、あまり決め打ちしない方が良いのでしょう。景気敏感株が買われる場面でグロース株の動きが鈍れば、いずれそのグロース株も買われるのが、今の株式市場です。

 

日本郵船は28日に、前年度の最終利益が従来計画を500億円上回って、1400億円になると発表しました。1株利益は829円です。28日の終値は4065円。PERは5倍未満になってしまいます。

 

PER5倍未満とは、足元の高い業績水準が長続きしないからこそ、低いPERになっているとも言えます。米国のADR価格を見ると、日本郵船については、本日の朝は買いが優勢になるように予想されますが、今日は日中に商船三井が決算発表を行います。商船三井が新年度の業績計画について、どんな見通しを示すか、日本の景気敏感株の短期的な動向を考える上で、注目点になります。

 

本日は三井物産も日中に決算発表を行います。総合商社の新年度見通しも注目されます。三井物産は鉄鉱石の取り扱いに強い企業として知られています。29日の日本経済新聞商品面には「鉄鉱石、10年ぶり最高値」という見出しの記事が掲載されていました。

 

景気認識、商品市況上昇への期待が高まって、三井物産等の株価動向には、朝方から関心が高まる可能性があります。そこに、三井物産の新年度業績見通しがプラスの材料として上乗せされるのかどうか、注目されます。短期的な株価動向を見る上で、忙しい1日となりそうです。

 

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