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「イギリスのPMIが急上昇」

「東京製鉄=需要増加、販価上昇、原価上昇、利幅拡大」

 

先週末23日の米国株は反発しました。

 

23日にマーキット社から発表された各国の4月PMIは概ね株価面にプラスの効果を与えました。PMIとは、企業の購買担当者に対する景況アンケート調査です。以下に示します。

 

 

        製造業       非製造業       総合

米国    60.6(+1.5)63.1(+2.7)62.2(+2.5)

ドイツ   66.4(-0.2)50.1(-1.4)56.0(-1.3)

ユーロ地域 63.3(+0.8)50.3(+0.7)53.7(+0.5)

イギリス  60.7(+1.8)60.1(+3.8)60.0(+3.6)

 

非常に興味深い数字です。米国の4月PMIは、製造業、非製造業、総合とも過去最高を記録しました。4月の企業景況感もさらに伸びていることも確認されました。

 

ヨーロッパでは、極めて高い水準にあるドイツPMIの上昇が一服する一方で、ユーロ地域全体のPMIは伸びています。ドイツ以外の地域で企業景況感が改善していることがわかります。

 

中国の景気がけん引する形でまずはドイツが強くなり、それが他のヨーロッパ地域にも波及しています。

 

そして、イギリスのPMIが急上昇しています。新型コロナウイルスの変異種感染者の急増に対して、イギリスにおけるワクチン接種が加速しました。その効果が4月の景況感に強く反映されています。

 

ちなみに日本のPMIは製造業54.2(+0.9)、非製造業48.3(変わらず)、総合で50.2(+0.3)でした。欧米と比べると、日本のPMIはかなり低いことがわかります。ワクチン接種状況が企業景況感に影響を与えています。

 

イギリスでは、感染者が急増してロックダウンで経済が一時は急激に落ち込みましたが、ワクチン接種の効果が出ている。一方で、日本の感染者の全体数は、欧米と比べて抑制されているけれども、ワクチン接種が進まない。この対比が、両国のPMIの差として表れています。

 

欧米の4月PMIを受けて、4月の企業業績の順調な進展を確認できました。増税論議や金融緩和政策の転換等を警戒しながら、企業業績の拡大を確認して株式を購入する、というパターンが描けます。

 

 

 

企業決算でも、新年度を見る上で参考になる数字が増えています。

 

鉄鋼メーカーの東京製鉄が23日に決算を発表、新年度の営業利益を前期比3倍増の120億円と発表しました。

 

新年度の鉄鋼販売量、販売価格、原料鉄スクラップ価格の見通しを以下に示します。

 

販売数量           260万トン(+50万トン)

販売価格        1トン85000円(+19100円)

原料鉄スクラップ価格  1トン44500円(+15100円)

スプレッド(利幅)   1トン40500円(+4000円)

 

家電関連、建設関連等の鉄鋼需要が増えて、販売価格が上昇します。原材料価格も上昇するけれども、販売価格の方の上昇が大きくなるので、1トンあたりの利幅も拡大して、利益は増える、という構図です。

 

世界景気の拡大で需要、価格が上昇する経済状態の中で、利益拡大を計画する素材産業が増えそうです。

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