「日経平均29500円」
「日本の3月の輸出拡大」
19日の米国株は下げました。ナスダック総合指数の下落率は0.98%とNYダウ(0.36%)よりも高くなりました。米国長期金利は0.03%ほど上昇して1.6%台です。
米国時間の日経平均先物は29350円前後で引けています。先物の価格を参考にすると、米国時間においては、日経平均は29500円割れもあると見られていたことになります。
日経平均は先週来、取引時間中の安値が29500円台にとどまっています。4月1日以来、取引時間中の29500円台割れはありません。ごく短期的な話ですが、29500円割れがあるかないか、本日寄付きの注目点です。29500円を割っても、すぐに戻るような動きになると「日本株は下がりにくい」との意識が広がることもあり得ます。
以上は、本日を見る上でのごく短期的な話です。
昨日発表された3月の貿易統計を見ると、日本企業の輸出拡大を原動力とした業績拡大の信頼感が強まっているように見えます。3月の輸出は、前年同月比16.1%増加の7兆3781億円となりました。この輸出水準は、2018年3月の7兆3820億円以来、3年ぶりの高水準です。輸出が伸びている製品を以下に示します。(カッコ内は前年同月比の伸び率)
(米国向け)
金属加工機械 193億円(+21.2%)
建設・鉱山用機械 409億円(+25.6%)
自動車 3301億円(+8.3%)
(中国向け)
プラスチック 998億円(+43.4%)
鉄鋼 517億円(+24.4%)
非鉄金属 636億円(+73.1%)
半導体製造装置 981億円(+33.8%)
金属加工機械 365億円(+68.1%)
ポンプ・遠心分離機 320億円(+62.0%)
ベアリング 133億円(+60.6%)
自動車 946億円(+35.7%)
これらの数字は、財務省発表の貿易統計データに詳細に掲載されていますので、是非、ご覧になってください。
日本から世界に向けての輸出が増えていますので、3月の鉱工業生産も高い水準になり、製造業の業績は良好な状態にあることが確認できます。
最後に、米国時間19日に発表されたコカ・コーラの決算内容から次のデータを転載します。
コカ・コーラの1-3月期地域別売上高の前年同期比伸び率
欧州・中東・アフリカ -7%
ラテンアメリカ +8%
北米 +4%
アジア太平洋 +18%
アジア・太平洋地域でコカ・コーラの売上高が大きく伸びていることがわかります。「中国とインドの強い伸びが、日本と東南アジアの低迷をカバーした」としています。
中国向けの日本企業の輸出拡大やコカ・コーラの中国における売上高増加については、1年前の中国のロックダウンに対する反動の影響はあります。ただ、変化率だけではなくて、水準が高いなっている点は評価されるべきでしょう。











