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「日本株下落、企業業績が金利上昇に耐えられなくなる時期は...」

「米国10年債利回りの5%乗せはあるのか」

 

9月2日の日本株は下げました。世界的な金利上昇を受け、企業業績の先行きに対する警戒感が広がりました。

 

現状の企業業績が強いのは事実です。1日に発表された法人企業統計によると、対象企業合計の経常利益は前年同期比24.6%増加の44兆円となりました。製造業で57%増益、非製造業で9.8%増益です。

 

四半期ベースの経常利益が大幅な増益を伴って過去最高を記録しているのですから、企業業績は良いとしか言いようがありません。好調な企業業績を見ながら1日のTOPIXは史上最高値に迫った―――これが昨日までの現実です。

 

世界的に金利が上昇しています。AI関連の設備投資活発化を背景に巨大IT企業が巨額の社債を発行して資金を調達していること、戦争長期化に伴うサプライチェーン混乱を受けて予想インフレ率が高まったこと、この2つが金利上昇の要因と考えます。

 

予想インフレ率が高まると、名目の数字は増加します。企業業績は名目の数字なので、予想インフレ率が上昇すると企業業績は膨らみます。

 

「株価上昇」と「債券価格下落(金利上昇)」は、「企業業績の大幅な増加」という現象を2つのマーケットが反映した結果と捉えられます。

 

金利上昇は企業業績拡大・資金需要増加の結果なのですが、その金利上昇が進むと、企業活動の負担になります。金利が上昇を続ければ、どこかの時点で企業が負担に耐えられなくなって経済活動が鈍化する段階に入ります。経済活動が鈍化すれば、企業業績の伸びは一服して株価上昇も転機を迎えます。

 

そのあたりのサイクルには気を配る姿勢が必要でしょう。米国の8月ISM製造業景況指数は前月比1.0P低下の54.6となりました。この結果を受けて、エコノミストからは「製造業の業績拡大はピークを過ぎた可能性もある」との見方も出ていました。その可能性はもちろんあるのかもしれませんが、ISM製造業景況指数は50を余裕で超えている水準にあります。今の時点で企業業績が悪化に向かうと言い切るには材料不足です。

 

とはいえ、昨日4.8%を付けた米国10年債利回りが5%まで行くなら、かなり心配です。10年間で年平均5%の利益が得られる債券よりも魅力のある株式を厳選しなければなりません。投資対象外になる銘柄は今より増えるはずです。それらの銘柄が徐々に崩れれば、その崩れが色々な地域に広がっていく可能性があります。

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