「原油価格上昇、エネルギー関連株高い」
「米国の国家戦略備蓄、戦争前と比べて23%減少」
7月14日の東京株式市場では、エネルギー関連株が総じて高くなりました。業種別株価指数では「鉱業」の上昇率が高くなりました。
中東情勢への警戒感を受け、WTI原油先物価格は1バーレル80ドルを意識する水準へ上げてきました。1週間目の67ドル台に対して約18%上昇しています。
米国エネルギー情報局(EIA)が毎週発表している原油在庫を見てみましょう。7月3日段階のSPR(国家戦略備蓄)は3億1948万バーレルです。米国とイランの戦争開始直前の2月末の4億1544万バーレルに対して約1億バーレル、23%も減少しています。米国が国家備蓄を放出し、マーケットに原油を供給しています。
現在の米国の国家戦略備蓄は1983年以来、43年ぶりの低水準です。当時と比べると、米国はシェール革命に伴って原油生産大国に変わりましたので、原油備蓄を持つ必要性が乏しくなっているのでしょう。
ただ、原油備蓄が歴史的な低水準にあることは覚えておきます。米国がこの4か月間、国家備蓄を放出して原油価格引き下げに動いたのは事実でしょう。
民間の在庫である商業原油在庫は、7月3日現在で4億1135万バーレルです。2月末の4億3927万バーレルに対して6%減少しています。
米国のみならず、世界各国が原油の備蓄を減らして原油高に対応したとみられます。今後、折に触れて備蓄のための国家需要が発生するようなら、原油価格は下がりにくくなります。











