「"円売り・日本株買いポジション"の巻き戻し」
「円高で銀行株が売られる理由は?」
「ドル建て日経平均-24年高値263ドル→今年高値342ドル」
1月26日の日本株は下げました。先週金曜日の夕刻に159円台だったドル円レートが153円台まで急落しました。日本円売りと日本株買いのポジションをセットで持っていたヘッジファンド等から売りが膨らみました。
午後2時40分現在、プライム市場の業種別株価指数における下落率ランキングを見ると、1位が輸送用機器、2位が電機、3位が銀行です。「円高を受けて自動車やエレクトロニクス産業など海外売上高比率の大きな業種の利益が目減りする」が自動車株や電機株の下落要因として説明されるでしょう。
では、「銀行株の下落」は円高と合わせてどのように説明されるのか?私が取り敢えず回答として用意する流れは、
① 円高によって輸入物価の上昇が抑制される。
② 輸入物価が抑制されれば、インフレ懸念も後退する
③ インフレ懸念が後退すれば、長期金利の上昇も抑制される
④ 長期金利上昇抑制ならば、貸出金利の上昇も想定よりも緩やかになる
⑤ 貸出金利上昇が想定より緩やかなら銀行の将来利益の伸びも緩やかになる
こんな流れで、本日の「円高→銀行株安」を説明することになると思います。ここまで自分で書いていて、本当に円高が銀行の悪材料になるのか、要は上昇してきた銘柄に対して、円高を理由に利益確定売りが膨らんだだけではないか、こんな発想も意識しています。
日本と米国が共同で円安進行を止めたならば、それは日本国民のためにもなるはずです。もしもこれから1ドル200円を超える超円安になってしまえば、日本の有望な人材が海外を旅する機会が縮小、あるいは有望人材が日本を捨てて海外で働いて戻ってこなくなるとの事態を招く可能性もあります。超円安は日本にとって好ましくないのです。
本日は「円の買戻し・日本株売り」が活発でしたが、150円台前半のドル円レートになったことを理由に日本株をどんどん売る展開にはならないと考えます。
一昨年の24年の7月の日経平均高値42426円の時、ドル円相場は161円でした。当時のドル建て日経平均は263ドルでした。
そして今年の高値54487円の時のドル円レートは159円、ドル建て日経平均は342ドルです。24年高値に対して今年の高値まで、ドル建ての日経平均も約80ドル、約3割上昇しているのです。決して円安効果だけで日本株が上げた訳ではありません。経営改革に進む日本企業が評価されて日本株は上がったのです。
もちろん、日本株上昇に円安効果が全然なかった訳ではありません、昨年6月末(日経平均40487円、ドル円144円、ドル建て日経平均281ドル)と比べると、日経平均は、円建てで34%、ドル建てで21%上昇しています。円建ての上昇率の方がドル建てよりも10%P以上高いですね。この円安によって膨れた部分がある程度剥げる可能性は意識しておきます。
☆
鎌田伸一は31日土曜日に東京で株式セミナーに参加します。鈴木一之さん、永濱利廣さん(第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト)、松尾英里子さんとご一緒します。ご興味のある方は、是非、以下のサイトからお申し込みください。
https://www.yutaka-trusty.co.jp/market/seminar/20260131-tokyo/











