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鎌田記者がきょうの株式市場を約10分で解説「きょうカブ!」ポッドキャスト配信中


「決算発表翌日のディスコがストップ高」

「半導体関連株のカラ売りポジション解消促す」

 

1月22日の日本株は上昇しました。前日に決算を発表した半導体製造装置メーカーのディスコがストップ高となりました。これは効きました。

 

ディスコの10-12月期決算では営業利益が前年同期比で約21%の増益となりました。1-3月期は同11%の減益見通しですので、表面的には「ものすごくよい決算」には見えません。でも、結果はストップ高です。

 

この動きは、半導体関連株に対して「カラ売りポジション」を取っていた投資家には衝撃的だったと思います。この決算でストップ高になるのなら、半導体関連株へのカラ売りポジションを解消したいと思うのも当然です。

 

プライム市場の高流動性銘柄(キオクシア、SBG、レーザーテック、アドバンテスト)等がそろって大幅高となりました。高流動性銘柄は、カラ売りポジションを持つ投資家が多いと見られます。それらの買戻しを意識して買い方の勢いが増した模様です。

 

「決算発表後の急騰」を警戒して、空売り筋が売りポジションの解消を進めたならば、実際の決算が発表された時、さらに上値を買う勢力は乏しくなる可能性はあります。決算発表前に株価が大幅高になっていれば、さらに株価が上昇するための「決算内容ハードル」は上がっていると考えます。短期取引はその日その日で方向性が変わる点は注意します。

 

本日発表された貿易統計では「半導体等電子部品」の輸出が6649億円(前期比+26.6%)となりました。最近2年間の中で最も高い水準です。

 

そのうち「IC輸出」が4992億円(同+25%)を占めます。つまり、日本から海外への半導体輸出が12月に急拡大しているのです。

 

しかし、ICの「輸出量」は61億個で、「前年同月比5.3%減少」となりました。半導体輸出は量的には減少しました。しかし、金額ベースでは大幅増加となっています。つまり、半導体の単価が急上昇していることがわかります。

 

「メモリー価格の急上昇」は半導体輸出の増加を通じて日本の貿易統計にも大きな影響を与えました。メモリー価格上昇が再認識され、本日のキオクシア上昇につながったようです。

 

ちなみにICの輸入額は3598億円(+26.3%)、輸入量は19億個(+14%)でした。アジアからの輸入が3210億円、全体の約9割に達します。国別輸入額では、中国が276億円、韓国が207億円、ASEANが450億円でした。この3地域に含まれない、台湾からの輸入が多くを占めていると推測されます。

 

ICの1個あたりの単価は、輸出が81円、輸入が187円でした。

 

台湾から日本に輸入される半導体は、量的にも金額でも高水準です。特に単価の上昇が際立ち、それがTSMCの大規模な設備投資実施の一因になったようです。

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