鎌田記者がきょうの株式市場を20分で解説「きょうカブ!」ポッドキャスト配信中
「オラクル、桁違いのクラウドインフラ事業成長を示す」
「日本株上昇、東京でもデータセンター関連株を買う」
9月10日の東京株式市場は堅調な展開となりました。9日の米国株式市場の通常取引終了後にクラウドインフラ事業を主力とするオラクルが決算を発表しました。中期的な収益拡大を発表したオラクルの株価が時間外取引で30%上昇しました。オラクルの時価総額は通常取引終値で6783億ドル、日本円換算では約100兆円です。時価総額100兆円の企業の株価が時間外取引で3割も上昇しました。
オラクルは5月末で受注残が4550億ドルに達し、今後数か月で5000億ドルを超えてくるとの見通しを示しました。同社の6-8月期売上高実績は約150億ドルです。現状の売り上げ規模に対して受注残高の水準は8年分くらいになります。
オラクルは、マイクロソフト、アマゾン、グーグルと並ぶクラウドサービスの巨人です。その3社を顧客としてクラウドインフラを提供していることでも知られます。世界的なAI開発需要の盛り上がりの追い風を強く受けている企業です。
今回の決算発表の席上、オラクルはクラウドインフラ事業の売上高見通しを以下のように示しました。
オラクルのクラウドインフラ事業
25年5月期(実績) 100億ドル
26年5月期(計画) 180億ドル
27年5月期 320億ドル
28年5月期 730億ドル
29年5月期 1140億ドル
30年5月期 1440億ドル
今の受注残高4550億ドルの規模に照らせば、上記の売上高計画も理に適っているように見えます。今後4-5年の間にオラクルのクラウドインフラ事業の売り上げ規模は「桁が違う」状況となるようです。
「桁違い」のキーワードは「高いPER」の説明にもなります。売上高や利益水準が桁違いになるのならば、高株価も説明できるのです。現状でPER40倍の会社の利益が先行きに今の10倍になるのならば、その将来利益に対して今のPERは4倍になるのです。
このあたりのロジックは、しばしば高株価を説明するためのツールとして使われ、その後の株価は波乱となったケースもあるので、自分でこんなことを書きながらも自分の見方に対して警戒感を抱いてしまいます。ただ、高くなった日本株の根底には将来の利益拡大期待が存在しているのは確かでしょう。
オラクルの「桁違い見通し」を受けて、東京市場でも光ファイバー関連株、電力株、電力設備投資関連株などが活発に物色されました。このテーマを常に意識しながら投資対象を選択します。











