鎌田記者がきょうの株式市場を20分で解説「きょうカブ!」ポッドキャスト配信中
「日経平均、連日の史上最高値更新」
「騰落レシオが150超、日経平均予想PER18倍接近...」
「アシックスとサンリオの共通点とは?」
8月13日の日本株は上昇しました。日経平均、TOPIXとも連日で史上最高値を更新しました。
ぐんぐん株価が上がっているので、当然、指標面では過熱感が生じています。25日間の合計上昇銘柄を合計下落銘柄で割った「騰落レシオ」は本日午後1時30分現在、157となっています。定かではありませんが、過去10年のチャートを見ると、10年前ぐらいまで遡らなければ、見られない数字です。めったにないほど、毎日毎日上がっている銘柄数が多いのです。
騰落レシオの高水準は、投資家が幅広い銘柄を買い続けいている状況を示します。日経平均が900円ほど上昇した昨日、ソニーグループの株価は小幅安となりました。日経平均900円高なのにソニー株安―――と意外に感じた方も多いかもしれません。
しかし、ソニーは本日、すぐに買い直されて上場来の高値を更新しました。人気銘柄がいったん休む場面があっても、すぐに買い直す、なかなか休ませてくれない東京市場です。
でも、こんな市況がいつまでも続くはずがありません。本日の株価上昇で日経平均採用銘柄合計の時価総額は合計予想利益の18倍に接近してきました。つまり、今の日経平均はPERが18倍に接近した状況です。
例えば、金融危機とかコロナ危機とか、特殊事情があって利益が極端に落ち込んだ時以外、日経平均の予想PERが18倍を超えてくるのはレアケースです。今のような平時に予想PERが18倍を超えてきたのですから、先行きの利益が伸びなければ株価は正当化されません。
株価の割高感を意識する投資家は少なくないでしょう。7月第4週に個人投資家は約1兆2000億円の過去最大の売り越しを記録しました。現状が週末まで続くならば、今週の個人の売り越しも記録的水準になりそうです。
本日は午後1時に決算を発表したアシックスが急伸しました。そしてサンリオが昨日に続いて記録的商いとなって連日の大幅高です。
アシックスとサンリオには1つの共通点があります。昨年24年に大規模な株式売り出しを行った共通点です。
アシックスは昨年7月、約7400万株の株式売り出しを行いました。そしてサンリオは昨年12月、約2600万株の株式売り出しを実行しました。両社とも発行株式数の10%を超える大規模な株式売り出しです。
金融機関の株式が売り出された結果、アシックスとサンリオの流動性は豊富になりました。持ち合い解消で経営に緊張感が増し、かつ流動性が豊富になった銘柄として投資家の人気を呼んでいます。
この観点で見ると「企業間の株式持ち合い解消」が今の日本株高の大きな要因になったことがわかります。アシックスとサンリオはその象徴銘柄です。持ち合い解消売りに自社株買いで対応する企業も多いのですが、市場での流動性が高まるメリットも考慮すべきでしょう。











