「1月ISM製造業景況指数、27か月ぶり50乗せ」
「NYダウ、朝方665ドル安→一時プラス→終値122ドル安」
2月3日の米国株は下げました。下落率は、NYダウが0.28%、ナスダック指数が1.2%でした。
関税動向に神経質な株式市場が続いています。関税政策強化を嫌気してNYダウは朝方665ドル下げる場面がありましたが、メキシコへの関税導入延期報道等を受けて下げ渋り、一時はプラスになる場面もありました。終値は122ドル安でした。
ISM(供給管理協会)は3日、1月の製造業景況指数を発表しました。PMIは前月比1.7%Pの50.9となりました。発表元によると、50回復は、27カ月ぶりのことです。
1月ISM製造業景況指数(前月比)
PMI 50.9( +1.7)
新規受注 55.1( +3.0)
生産 52.5(+2.6)
雇用 50.3(+4.9)
非常に意味合いのある数字です。27カ月ぶりの50回復ですから、拡大がトレンドになることを示している訳ではなく、一時的な出来事にとどまるかもしれません。しかし、製造業景況の拡大がトレンドになるのならば、日本の製造業にとっては大きな追い風です。
もちろん、「関税導入・引き上げ」によって、景況感は一気に変わってしまいます。非常に重要なISM製造業景況指数の内容ですが、関税懸念があるので、先行きに対しては警戒感が強まってしまいます。なかなか好材料として消化できなかったと思います。
企業側のコメントを以下に抜粋して掲載します。
「顧客からの受注は予想よりやや好調。化学品や原材料が全般的に値上がりしている。国際港湾労組のストライキがないのは非常に助かる」[化学製品]
「サプライチェーンの状況が緩和されつつある。しかし、深刻な不足状況に逆戻りして、逆風が続く。航空宇宙・防衛企業にとって、重要鉱物のサプライチェーンは、中国の規制により劇的に逼迫している。サプライチェーンがさらに不足する懸念が高まっている」[輸送機器]
「トランプ政権下、製造に使用される材料への関税の影響を引き続き注視する。中国の景気刺激策は、受注獲得とサービスや消耗品の使用増加に役立っている。すべての素材と部品にコスト圧力が残っているが、安定し始めている」[コンピュータ&エレクトロニクス製品]
「2025年の販売台数は2%の成長を目標とする。当社の業界は潜在的な関税と、影響を受けるサプライチェーンにおけるルート変更またはコスト上昇への対応に気を配っている」 [食品・飲料・タバコ製品]
「繁忙期に入っているが、2025年の最初の2週間の需要はこの時期の通常レベルを上回っている」[機械]
「資本設備の販売は好調なスタートを切っている。通常、年明けは軟調なスタートとなるため、この好調なスタートは異例である。」 [金属加工製品]
「新規受注は依然として好調だが、前四半期に比べると減少している。現在の受注残を消化中」[その他の製造業]
「自動車関連の受注は引き続き安定している。従業員の追加雇用を再び検討し始めている。価格は安定している。これまでの工場の非効率をカバーするために残業を余儀なくされている。」 [基礎金属]
「旺盛な顧客需要と2024年以上の売上を期待している」[繊維]
前月に引き続き「関税」と「サプライチェーン」がキーワードです。関税引き上げに伴って、企業が新しい調達先を開拓する必要性を受け止め、行動しています。
2月4日午前6時30分記













