「METAが時間外で15%上昇、24年設備投資計画積み増し→半導体関連株再上昇」
2月2日の日本株は上昇しました。米国時間1日の通常取引終了後に決算を発表した巨大IT企業の株価が、時間外取引において全体的には堅調な動きとなりました。以下に示します。
時間外取引の株価(米国1日)
アップル181.45ドル(-5.41ドル、-2.90%)
アマゾン170.60ドル(+11.32ドル、+7.11%)
メタ 454.81ドル(+60.03ドル、+15.21%)
アマゾンが7%高、メタは15%高です。2日の米国市場ではIT株が上昇して始まるとの期待が膨らみました。アジア時間のナスダック先物は上昇しました。日本株にも追い風となりました。
アップルの決算数字を抜粋して以下に示します。
アップルの10-12月期(百万ドル、前年同期比)
売上高 119575(+2%)
(製品) 96458(横ばい)
(サービス)23117(+11%)
コスト 64720(-3%)
(製品) 58440(-4%)
(サービス) 6280(+3%)
営業利益 40373(+12%)
1株利益 2.18ドル(+16%)
アップルの地域別売上高
アメリカ 50430(+2%)
欧州 30397(+10%)
中国 20819(-13%)
日本 7767(+15%)
その他アジア10162(+6%)
次はアマゾンです。
アマゾンの10-12月期
売上高 1699億ドル(+14%)
(製品) 767億ドル(+9%)
(サービス)932億ドル(+18%)
営業利益 132億ドル(4.8倍増)
1株利益 1ドル(33倍増)
アマゾンの1-3月期計画
売上高 1380億~1435億ドル(前年同期比+8%~+13%))
営業利益 80億~120億ドル(前年同期比+66%~2.5倍増)
最後にメタです。
METAの10-12月期
売上高 401億ドル(+25%)
営業利益 163億ドル(2.5倍増)
1株利益 5.33ドル(3倍増)
METAの1-3月期計画
売上高345~370億ドル
METAの24年12月期計画
年間費用940~990億ドル(前回見通しと変わらず、23年12月期実績881億ドル)
設備投資300~370億ドル(前回見通しより上限を20億ドル増額、23年12月期実績281億ドル)
メタの今年の費用・投資に関するコメントを抜粋して、以下に引用します。
「今年はインフラ関連費用の増加が見込まれる。ここ数年の設備投資増加を踏まえ、24年の減価償却費は23年よりも増加する。また、より大規模なインフラ運営により運営費も増加する」
「24年に現在の採用不足を解消し、優先分野をサポートする人材を追加するため、人件費の増加を見込む」
「リアリティ・ラボについては、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)の製品開発に継続的に取り組む。工場拡大の投資により営業損失が前年比で大幅に増加する」
24年の設備投資額はAIと非AIハードウェアの両方を含むサーバーと、以前に発表した新しいデータセンターの建設投資が行われる。今回の見通しは、次世代の基礎研究や製品開発に必要な人工知能(AI)のキャパシティ需要予測を反映した」
「24年以降についてはガイダンスを示さないが、野心的で長期的なAI研究と製品開発に取り組む。今年以降もインフラ投資を拡大する必要がある」
2月2日午後3時10分記