「29日の米国株は続落」
「米国債券利回り上昇」
「2年債利回りは今年の最も高い水準に」
「9月FOMC、0.75%の利上げ確率72%に」
「日経平均の益回り、8%に近づく」
週明け29日の米国株は続落しました。下落率は、ニューヨークダウが0.5%、ナスダック総合指数が1%でした。
ジャクソンホールにおけるパウエルFRB議長の講演内容が、引き続きマーケットに影響を与えています。「当面は金融引き締め政策が続き、家計や企業に痛みを与える。歴史は時期尚早の金融政策の転換を強く戒めている」の内容が投資家の行動に影響を与えています。
29日の米国10年債利回りは、0.075%P上昇して、3.11%となりました。3.12%台までありました。株価が下がる中での長期金利上昇です。米国景気が強くなる観点からの金利上昇ではありません。引き締め型金融政策長期化の観点からの上昇と解釈されます。
2年債利回りはもっと鮮明な上昇です。3.43%台まで上昇しました。アジア時間では3.48%台まで上昇し、今年の最も高い水準を塗り替えています。
CMEのFEDWATCHによると、9月のFOMCで0.75%の利上げが実施される確率は、29日に72.5%となりました。前週末は61.0%でした。
政策金利の上昇ピッチが市場予想よりも早くなり、2年債利回りが10年債利回り以上に上昇する構図です。
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昨日29日の日本株は下げました。日経平均の取引時間中の安値は27788円でした。日経平均の予想PERは12.6倍程度の水準まで下げています。
予想PER12.5倍になると、PERの逆数である「益回り」は8%(1÷12.5で)となります。
益回り8%の企業の場合、予想利益が2割下方修正されると益回りは6.4%になります。5割下方修正されるなら4.0%まで下がります。下方修正される企業への投資は誰でも避けたいでしょうが、かなり大幅な下方修正が行われても、ある程度の益回りが確保できる計算になります。
特に日本の場合、10年債債券利回りが0.25%を超えないことになっています。日本円建ての債券利回りの上昇が限られる中で、日本人が日本株に投資する場合の益回り8%は、日本株購入の1つの動機づけになっていると考えられます。
今年の6月10日、米国の5月消費者物価指数が極めて高い伸びになったことが発表され、そこから世界の株価が大幅安となりました。日経平均の6月の株価推移を日経平均PERの推移とともに、以下に記します。
6月1日 27457円89銭 13.27倍 2069円
2日 27413円88銭 13.20倍 2076円
3日 27761円57銭 13.25倍 2095円
6日 27915円89銭 13.30倍 2098円
7日 27943円95銭 13.36倍 2091円
8日 28234円29銭 13.51倍 2089円
9日 28246円53銭 13.51倍 2090円
10日 27824円29銭 13.35倍 2084円
13日 26987円44銭 13.04倍 2069円
14日 26629円86銭 12.87倍 2069円
15日 26326円16銭 12.73倍 2068円
16日 26431円20銭 12.82倍 2061円
17日 25963円00銭 12.59倍 2062円
20日 25771円22銭 12.49倍 2063円
21日 26246円31銭 12.74倍 2060円
22日 26149円55銭 12.73倍 2054円
23日 26171円25銭 12.70倍 2060円
24日 26491円97銭 12.76倍 2076円
27日 26871円27銭 12.90倍 2083円
28日 27049円47銭 13.03倍 2075円
29日 26804円60銭 12.92倍 2074円
30日 26393円04銭 12.75倍 2070円
6月20日の安値は予想PER12.49倍の水準です。益回り8%を割ったところで、株価は反発に入りました。
同じように、今年3月の株価下落時の動きも見てみましょう。
3月1日 26844円72銭 12.86倍 2087円
2日 26393円03銭 12.62倍 2091円
3日 26577円27銭 12.77倍 2081円
4日 25985円47銭 12.53倍 2073円
7日 25221円41銭 12.19倍 2070円
8日 24790円95銭 11.94倍 2076円
9日 24717円53銭 11.97倍 2064円
10日 25690円40銭 12.45倍 2063円
11日 25162円78銭 12.24倍 2055円
14日 25307円85銭 12.35倍 2049円
15日 25346円48銭 12.43倍 2039円
16日 25762円01銭 12.63倍 2039円
17日 26652円89銭 12.94倍 2059円
18日 26827円43銭 13.01倍 2062円
22日 27224円11銭 13.24倍 2056円
23日 28040円16銭 13.56倍 2067円
24日 28110円39銭 13.59倍 2068円
25日 28149円84銭 13,56倍 2075円
28日 27943円89銭 13.45倍 2077円
29日 28252円42銭 13.58倍 2080円
30日 28027円25銭 13.43倍 2086円
31日 27821円43銭 13.30倍 2091円
ここでは、PER12,5倍を大きく下回る場面になっていますね。3月と比べると6月には学習効果があるので、投資尺度を考慮した行動ができるようになったという事なのでしょうか、取り敢えず「益回り8%」が参考になるかどうか、注視します。











