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「5日はNYダウ上昇、ナスダックは下落」

「7月雇用統計が強い、米国金利上昇」

「民間企業の賃金、前年同月比5.2%上昇」

 

 

 

 

 

先週金曜日、5日の米国株は、ニューヨークダウが上昇、ナスダック総合指数は下落しました。ニューヨークダウの上昇率は0・2%、ナスダック指数は下落率0.5%でした。

 

 

労働省から7月の雇用統計が発表されました。極めて強い数字になり、金利が上昇しました。米国10年債利回りは2.86%台まで上昇しました。前の日は2.67%台でしたので、1日で0.2%近くも上昇する場面を見せました。経済指標が予想以上に強かったため、債券が売られて、金利が上昇しました。

 

 

米国株式市場では、「今後の米国経済は悪くなる。FRBは金融引き締めペースを緩め、場合によっては早期に金融緩和の舵を取る」との考え方から、金利敏感株=グロース株の買い戻しに動いていました。日々の値動きを見ると、7月27日~8月4日まで。7日間続けて、ナスダック総合指数のパフォーマンスがニューヨークダウを上回っていました。

 

 

しかし、5日は、その反対の動きが起こりました。経済指標が強かったため、金利が上昇し、金利敏感株と位置付けられているグロース株が下げ、景気敏感株的な位置づけのバリュー株が上昇しました。

 

 

今後、グロース株とバリュー株、ナスダック指数とニューヨークダウ、どちらが相対的に強くなるか?とても知りたいことです。でも、どちらかに決めつけない方が良いと考えます。

 

 

「金融緩和時期が早期に到来する」というプラス材料と「景気・企業業績が悪化する」というマイナス材料は、同じ方向性の基で存在します。だから、1つの方向性が明確になれば、どんどん株価が上がるという状況ではないのです。

 

 

極端な例を挙げます。「金融緩和時期の早期化」は好材料としても、それが実現するために「米国企業の収益が極端に悪化して、全ての企業が赤字になって、上場企業の半分が倒産する」事態になったら、株価が上がるはずがありません。

 

 

また、その反対で「米国経済・企業業績が極めて強い状態になり、9%台の物価上昇が続き、今年末のFFレートは4%超、来年半ばには6%超に上昇する」の状況でも、株価は上がらないでしょう。

 

 

景気・企業業績について「悪化する」と「良くなる」のバランス、そして景気と金融政策のバランスの基で株価が形成されています。従って、1つの方向性がより明確になれば、それだけ株価が上昇するという説は成り立たないと考えます。

 

 

「景気が悪くなればなるほど株価は強くなる」とか「景気が良くなればなるほど株価は上がる」とか、極論に走らず、バランスを取りながら、ほどほどの株価回復を描くのが現実的です。だから、ナスダック指数とNYダウのどちらの方が強くなるか、決め打ちをしない方が良いのでしょう。

 

 

              ☆

 

 

          米国7月雇用統計

      非農業雇用者増加数        失業率

5月 386000人       3.61%

6月 398000人       3.60%

7月 528000人       3.45%

 

 

失業率は、細かく見ると、2020年2月の3.5%を下回りました。失業者が少ないということはFRBの責務である「雇用の最大化」を実現しているということなので、FRBはもう1つの責務である「物価上昇の抑制」にひたすら力を注げばよいことになります。

 

 

賃金も高い伸びを続けています。

 

 

民間企業の時間当たり賃金(単位ドル、前年同月比伸び率)

1月  31.56(+5.44%)    

2月  31.60(+5.19%)    

3月  31.75(+5.62%)

4月  31.86(+5.49%)    

5月  31.98(+5.33%)

6月  32.12(+5.24%)

7月  32.27(+5.21%)

 

 

前年同月比で5.2%台の上昇が続き、前月比でも0.46%の高い伸びとなりました。賃金の上昇が高いモノを買う力になり、物価の上昇が続くとの見方になります。今週の10日に発表される7月の消費者物価指数についても、やや視線を高くする必要性が生じます。ただ、足元では原油先物価格が下落しているという事実があるので、高い消費者物価指数を受けてもマーケットには大きなショックは来ないと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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