「7月29日の米国株は上昇」
「アマゾン10%高、アップルも上昇」
「ナスダック指数、安値から17%上昇」
「PCE物価指数、高い伸びが続く」
「米国10年債利回りは2.61%台まで低下」
「中国製造業PMIが低下、再び50割れ」
先週の金曜日、7月29日の米国株は上昇しました。上昇率は、ニューヨークダウが0.9%、ナスダック総合指数が1.8%でした。
28日に決算を発表したアマゾンが10%上昇、同じくアップルも3%上昇して、ナスダック指数の上昇を牽引しました。
結果的に決算内容が株価上昇を促したことになりますが、要は「今後の金融引き締めペースが穏やかになることを前提にすると、グロース株をさらに売り込む必要性が感じられなくなった」ことがグロース株上昇の最大の背景要因と考えます。決算内容とFOMC内容がうまくマッチングして、グロース株の上昇をもたらした1週間と位置付けられます。
アマゾンの29日終値は約135ドル。52週安値の101.26ドルに対して33%上昇しています。アップルの終値は162.51ドル。52週安値に対して26%上昇しました。
ナスダック指数の29日終値は12390Pです。29日取引時間中の高値は12426Pまでありました。52週安値に対しては17.6%上昇しました。「安値から〇%上昇した」からといって、大底を打ったことを確実に示すわけではありません。しかし、2割近く上げれば、大底を打ったと考える投資家も増えてくるでしょう。今回の決算発表が「ナスダック市場底打ちへの期待を高めた」点は最大の収穫だと考えます。
米商務省は29日、6月の「個人所得・支出」を発表しました。インフレ動向を示すデータとして注目されている「価格指数」を以下に示します。(単位 %)
Price indexes: (前月比) 2月 3月 4月 5月 6月
PCE 0.5 0.9 0.2 0.6 1.0
PCE, excluding food and energy 0.3 0.3 0.3 0.3 0.6
Price indexes: (前年同月比)
PCE 6.3 6.6 6.3 6.3 6.8
PCE, excluding food and energy 5.3 5.2 4.9 4.7 4.8
物価指数は引き続き高い伸びが続いています。
しかし、米国10年債利回りは、29日取引時間中には2.61%台まで低下しました。直近の最も低い水準を塗り替えています。物価指標は高い伸びが続いていますが、債券利回りは低下しています。
29日段階の「CME Fed Watch Tool」によると、9月21日のFOMCにおける利上げ幅確率は、0.5%が75%、0.75%が25%です。9月FOMCでも利上げ幅が0.75%になる確率も相応にありますが、原油価格や食料品価格の上昇一服によって、秋以降のインフレ動向は落ち着いてくるとマーケットは見ているのでしょう。
今後、8月10日に発表される7月の消費者物価指数のデータ等を分析しつつ、マーケットは金融政策への考え方が正しいのかどうかをチェックする段階に入ります。
☆
中国国家統計局が31日に発表した7月の製造業PMIは、前月比で1.2%P低下して49.0%Pとなりました。2か月ぶりに50を割りました。ロックダウンの影響で大きく落ち込んだ4月を底に上昇してきただけに、心配なデータとなります。
中国の製造業PMI
3月 47.4
4月 49.6
5月 50.2
6月 49.0
サービス業のPMIは1.5%P低下して52.8となりました。
中国のサービス業PMI
3月 40.0
4月 47.1
5月 54.3
6月 52.8
サービス業PMIは低下しましたが、50は上回っています。
中国の非製造業PMIはサービス業と建設業の2つから構成されています。消費の動向を見るために、上記ではサービス業を取り上げています。建設業PMIは鮮明に上昇しています。
中国の建設業PMI
3月 52.7
4月 52.2
5月 56.6
6月 59.2
建設業PMIは昨年8月以来の高水準です・











