「22日のナスダック指数、1.8%の下落率」
「グロース株の戻りが一服」
「スナップ、1日で株価40%下落、再び52週安値に」
「"ナスダックは底打ちしたのか?"、最大の関心事」
「7月米国PMIが大幅低下」
「景気悪化意識、10年債利回り2.73%台まで低下」
先週末、22日金曜日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.4%、ナスダック総合指数は1.87%でした。
22日については、ナスダック総合指数の動きが相対的に悪くなりました。ナスダック総合指数の今年の安値は6月16日の10565Pです。22日の取引時間中の高値12093Pまで、14.4%上昇していました。
ニューヨークダウの今年の安値は6月17日の29653ドルです。こちらは、22日取引時間中の高値まで、8.6%上昇していました。
52週高値に対する6月安値までの下落率は、ナスダック指数が約35%、ニューヨークダウは約20%です。つまり、安値までの下落率の大きいナスダック指数が、この1カ月余りの間、ニューヨークダウ以上のパフォーマンスを記録しました。そして、22日には、ナスダック市場において、戻り売りが活発になりました。
決算発表を受けて「思ったほど悪くない」との理由づけによって、TSMC、ASML等の半導体関連株、テスラ、ネットフリックス等の代表グロース株が買われたのが、ナスダック株価上昇の本質です。ASML、テスラは「高値から半値になった後、3割高」、TSMCは「高値から半値になった後、2割高」、ネットフリックスは「高値から約8割も下げた後、4割高」です。
もっとも「思ったほど悪くない」にも、次元の違いがあります。4-6月期受注高が過去最高を記録したASML、7-9月期売上高が4-6月期との比較で10%ほど増える見通しを示したTSMC等は、「思ったより悪くない」どころか、業績動向が極めて強いと評価されても不思議ではありません。
一方で、「有料会員数の減少数が予想よりも少なかった」ネットフリックスについては、株価の戻りについて、無理矢理、決算内容と合わせて説明しようとしているように見えます。要は、8割近くも株価が下げていたので、下がりにくくなっていて、会員数減少のニュースで株価が下がらないので買い戻したということなのでしょう。
22日には、そうしたナスダック銘柄の上昇が一服しました。写真共有アプリを提供するスナップチャットの株価が、急落しました。
スナップチャット(SNAP)の22日株価 9.96ドル(-6.39ドル、-39.08%)
1日で約40%も下がり、時価総額は163億ドルになりました。時価総額は日本円換算で2兆2000億円ぐらいなので、さほどの大型株ではありませんが、他のグロース株に対しても戻り売りを出す動機付けになったようです。
スナップチャットが21日に発表した4-6月期の売上高は11億ドルと、前年同期比で13%の増加となりました。1-3月期の10.6億ドル(+37%)と比べると、勢いが落ちたとの観点で捉えられて、大幅安です。
スナップチャットの52週高値は、昨年9月24日の83ドルです。それが6月15日に11.88ドルまで約85%も下げました。その後の1カ月の間、他のグロース株と同様に上昇して、21日には16.65ドルまで上昇しました。安値から1カ月で4割も上昇しました。
しかし、22日は約4割も下げて、10ドル割れ、再び52週安値です。先述したように、さほど時価総額は大きくはありませんが、ナスダック銘柄の一角に再び新安値銘柄が登場したことは、心理的負担につながります。
今のマーケットは「ナスダック指数は底打ちしたのか?」の大命題を真剣に議論しようとしています。再び52週安値を付ける銘柄がいかに増えてくるのか、ここは極めて重要な関心事です。52週安値を再び割り込むようなナスダック銘柄が増えてくれば、当然、ナスダック指数自体も再び安値を割ることになります。
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S&Pグローバルは22日、7月のPMIを発表しました。以下に示します。
S&Pグローバル発表 7月PMI(前月比)
米国
総合 47,5(-4.8)
製造業 52.3(-0.4)
サービス業 47.0(-5.7)
ドイツ
総合 48.0(-3.3)
製造業 49.2(-2.8)
サービス業 49.2(-3.2)
特に米国のサービス業のPMI低下が目立ちます。物価上昇が米国の消費行動を抑制するとの意識が働いています。
来週に発表される、ISMの7月製造業景況指数、サービス業景況指数については、かなりの低下を意識しながら、今週の株式市場に対応します。今週は、景気悪化を意識して、米国金利がどの程度まで低下するのか、大きな関心事です。
米国10年債利回りは22日、約0.18%低下して、2.73%台まで低下する場面がありました。











