「グロース株上昇」
「テスラ10%高」
「"配達時間"大幅に短縮」
21日のナスダック総合指数は1.3%上昇しました。ニューヨークダウの上昇率は0.5%です。引き続き、ナスダック指数優位の展開です。
フィラデルフィア連銀は21日、7月の製造業景況調査を発表しました。(カッコ内は前月比) 現状 先行き景況指数 −12.3(-9.0) -18.6(-11.8)新規受注 -24.8(-12.4) -12.4(-5.0)出荷 +14.8(+4.0) +12.8(+9.2)配達時間 -10.2(-20.1) -32.9(+3.4)支払価格 +52.2(-12.3) +45.0(-13.5)フィラデルフィア地域における製造業の景況感が悪化しています。現状の新規受注について、「増えている」との回答は12.0%、「減っている」との回答は36.8%でした。
出荷指数は上昇しています。新規受注が鮮明に減少して、出荷が増えているので、受注残が消化されていきます。
注目されるのは「配達時間指数」の大幅な低下です。配達時間が「延びている」との回答は19.1%、一方で「短くなっている」は29.2%でした。「短くなっている」との回答が、この1か月間で急速に増加して、「現状の配達時間指数」は、大幅なマイナスに転換しました。
新規に入る仕事が少なくなった結果、製造現場が落ち着き、サプライチェーンが改善したことを示します。需要が少なくなったので、供給面が落ち着き、サプライチェーンが改善したことになります。
その結果、価格指数も低下しています。受注減→サプライチェーン改善の流れが続くのならば、この「支払価格指数」も先行きは低下していくはずです。
価格指数が低下すると、卸売物価も下がります。そうなると、インフレが抑制されて、金融当局は金融引き締め政策の転換に動きます。
ナスダック総合指数の足元の強い動きは、将来的な金融政策の転換を意識したものなのでしょう。「景気が悪くなって金融引き締め政策が転換する」を意識すると、景気敏感株よりも金利敏感株、バリュー株よりもグロース株を好む株式市場となります。
米国10年債利回りは2.91%と、前日比で0.126%の大幅低下となりました。フィラデルフィア連銀の7月の製造業景況調査の悪化を受けて、景況感に対する警戒感が広がり、債券相場への資金流入が活発となりました。
前日に決算発表を行ったテスラは大幅上昇となりました。以下はテスラの21日の株価です。
815.12ドル(+72.62ドル、+9.78%)10%近い上昇です。一方で、米国時間21日朝に決算を発表した化学メーカーのダウ(DOW)、通信のAT&T(T)、保険のトラベラーズの21日の株価を以下に示します。ダウ 51.40ドル(-1.15ドル、-2.19%)AT&T 18.92ドル(-1.56ドル、-7.62%)トラベラーズ 156.83ドル(-1.37ドル、-0.87%)化学、通信、保険の代表株は上記のように下げています。グロース株を買い戻して、バリュー株のウエートを下げる動きが見られています。











