「6月30日の米国株下落」
「米国長期金利、6月10日以来の3%割れ」
「PCE価格指数、前月比+0.6%」
「米国家具販売企業、雑貨販売企業の株価急落」
「米国消費動向を警戒」
6月30日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.8%、ナスダック指数が1.3%でした。
米商務省は30日、5月の個人所得動向を発表しました。インフレ動向を示す指標として注目されているPCE価格指数は、前年同月比+6.3%、前月比で+0.6%となりました。以下に示します。
Price indexes: 1月 2月 3月 4月 5月
PCE 0.5 0.5 0.9 0.2 0.6
PCE, excluding food and energy 0.5 0.3 0.3 0.3 0.3
Price indexes: Percent change from month one year ago
PCE 6.0 6.3 6.6 6.3 6.3
PCE, excluding food and energy 5.1 5.3 5.2 4.9 4.7
前月比の上昇率は、4月の+0.2%に対して5月は+0.6%に拡大しました。物価の上昇を意識する展開が続きます。
今年7月~12月における4回のFOMCにおいて、累計1.75%の利上げを実施することをマーケットは織り込んでいます。6月の消費者物価指数の水準を考慮しながら、この利上げ予想に変化が出るか否か、マーケットは注意深く検証していくのでしょう。
金融政策の見通しに大きな変化が出ているわけで張りませんが、業績動向に対する警戒感が米国株の押し下げ要因となっています。米国10年債利回りは、3%を割りました。3%割れは6月10日以来の出来事です。つまり、5月の消費者物価指数が発表されたのが6月10日ですので、それ以来の3%割れです。
企業業績動向に対する警戒感が高まっています。
家具販売チェーンのRHの30日の株価は212.26ドル(-25.06ドル、-10.56%)となりました。時価総額52億ドルの企業です。52週安値を勢いよく更新しました。52週高値は744ドルです。高値から7割以上、下げています。
RHは30日、今2023年1月期の売上高の見通しについて、「前期比2%~5%の減収になる」と発表しました。6月1日の第1四半期(2-4月期)の発表段階では、「前期比横ばい~2%増収」を計画していました。前回発表から1か月も経過しないうちに、売上高見通しを下方修正しました。
米国の住宅関連投資・家具消費についての変調が、かなり短期間の間に生じてきているとの警戒感が広がっています。
寝室浴室関連製品や雑貨、日用品を販売するベッドバスアンドビヨンド(BBBY)は29日に5月締めの第1四半期決算を発表しました。売上高は25%減収の14億ドル、2億ドルの最終赤字となりました。厳しい決算内容です。BBBYの株価は29日に23.5%も下落しました。
RH、BBBYの株価急落が、米国消費に対する警戒感を高めています。
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良い兆候もあります。昨日、中国のPMIが発表されました。
中国のPMI(国家統計局)(6月30日発表)
製造業 非製造業(うちサービス業)
1月 50.1 51.1(50.3)
2月 50.2 51.6(50.5)
3月 49.5 48.4(46.7)
4月 47.4 41.9(40.0)
5月 49.6 47.8(47.1)
6月 50.2 54.7(54.3)
日本では、昨日、5月の鉱工業生産指数が発表されんした。こちらは厳しい数字です。しかし、6月以降は生産回復が予想されています。
5月の鉱工業生産指数 (6月30日発表)
前月比-7.2%
自動車工業 -8.0%
電気・情報通信機械 -11.3%
生産用機械 -5.1%
6月
生産予測指数 +12.0%
生産用機械 +16.0%
電気・情報通信機械 +21.4%
輸送機械 +11.1%











