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「24日の米国株は大幅高」

「利上げペースを再び織り込み、金利への警戒感が薄れる」

「ナスダック指数、3%超の上昇率、グロース株高い」

「クルーズ船運航のカーニバル、12%株価上昇」

「決算発表のフェデックス、7%上昇」

「業績動向警戒→決算発表後は買いが膨らむ」

 

 

 

 

 

先週末24日の米国株は上昇しました。上昇率は、ニューヨークダウが2.6%、ナスダック指数が3.3%です。

 

 

現状における基本的な株価上昇要因は「長期金利の上昇や金融引き締めペースが、市場予想の範囲内の留まる」との見方になります。振り返れば、6月10日の米国5月消費者物価指数の発表前の段階でも、そうした見地から株価は上昇していました。

 

 

米国5月CPIが予想以上の伸びとなり、金融引き締めペースが再び市場の予想を上回りました。そのため、CPI発表後の株価は再び下落しました。その後、新しい引き締めペースを織り込んだ結果、株価は再び、戻ってきました。市場予想が実際の金融引き締め姿勢に追いついた結果、株価が上昇しました。特に金融政策に敏感なナスダック指数が高い株価上昇率を示しています。

 

 

現状の株価は、金融引き締めペースを市場が理解・把握すると、株価が上昇し、その後、引き締めペースが市場の想定以上になると、株価が再び下がるとの展開が繰り返されています。今は、戻ってきた段階です。この後、6月の米国CPIの内容や7月FOMCの動向を見極めていき、市場の考えで良いのかどうか、答え合わせを強いながら進んでいく株式市場になります。

 

 

 

足元では、5月締め決算に対する株価の反応も良くなっています。企業業績と株価水準、金融政策、投資環境などの複合的要素を見据えた結果、買える株を買っている構図です。

 

 

24日に決算を発表したカーニバル(CCL)はクルーズ船の運航会社です。24日の株価は、1.2ドル高の10.85ドルとなりました。12.4%の株価上昇率です。時価総額127億ドル。

 

 

カーニバルの第2四半期(3-5月期)の売上高は、第1四半期(12-2月期)と比べて約50%の増加となりました。同社の決算資料の内容を以下に記載します。

 

 

カーニバルの3-5月期(カッコ内は12-2月期)

売上高        24億ドル(16億ドル)

営業損益  14.7億ドルの赤字(14.9億ドルの赤字)

燃料費       5.4億ドル(3.65億ドル)

 

 

 

カーニバル(CCL)の決算コメント

◎    現在、90%のクルーズ船がフルに稼働している。

◎    燃料価格上昇は、業績に重要な影響をもたらす。

◎    船員配備の問題で一部の航海では乗船率が低下。

 

 

3-5月期は、12-2月期と比べて売上高が5割増加しました。しかし、営業赤字は12-2月期と同規模になっていて、あまり改善していません。会社側のコメントにあるように、燃料費や船員配備問題が、利益面改善の制約になっています。

 

 

しかし、上記のように、カーニバルの株価は大幅上昇しました。燃料費の上昇等のネガティブ要因を過度に意識していた結果、決算内容は悪い内容とは受け止められず、株価が上昇しました。

 

 

24日には物流大手のフェデックスの株価も、243.24ドル(+16.26ドル)となりました。7.1%の株価上昇率です。

 

 

前日の23日に発表されたフェデックスの決算内容です。

 

 

フェデックスの3-5月期

売上高       244億ドル(+8%)

営業利益  22億3000万ドル(+13%)

2023年5月期見通し

1株利益 22.50~24.50ドル(前期は20.61ドル)

 

 

フェデックスの営業経費において、「Fuel」(燃料費)の項目を見てみましょう。

 

フェデックスの燃料費

3-5月期       17.6億ドル(前年同期比+88%)、

2022年5月期      51億ドル(同+77%)

 

 

当然、燃料費は上昇して利益面の圧迫要因となっています。しかし、そうした要因を吸収して、2023年5月期の1株利益は前期実績を上回る見通しが示されました。10倍に満たないPER評価は割安との判断から、24日にフェデックス株を買う投資家が優勢になりました。こちらも、「過度な心配」に対する反省感が株価上昇要因となります。

 

 

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