「16日のナスダック指数、4%の下落」
「低成長下での大幅利上げ、景気動向を警戒」
「極端な景気悪化を懸念」
16日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが2.4%、ナスダック総合指数が4%でした。
6月のFOMCにおける利上げ幅が0.75%となり、今年の残り4回のFOMCにおける累計利上げ幅が1.75%、今年末のFFレートが3.25%~3.5%になるとの見方が固まりました。情報の把握によって、前日15日の米国株は上昇していました。
しかし、世界各国で大幅な利上げが進み、経済を悪化させるとの懸念が膨らみ、16日の欧米市場では株価が大きく下げています。
FOMCの中心予想では、米国のGDPは今年、来年と1.7%の低成長にとどまる見通しです。成長率が大幅に下方修正される中で、大幅な利上げが連続して行われるという、経験したことのない投資環境にあります。景気の極端な悪化、企業業績の落ち込みを警戒する売りが膨らみました。
16日には、フィラデルフィア連銀から6月の製造業景況調査の結果が発表されました。以下に記載します。
6月フィラデルフィア連銀製造業景況調査(6月16日発表)
(カッコ内は前月比)
現状 6カ月後
景況指数 -3.3(-5.9) -6.8(-9.3)
新規受注 -12.4(-34.5) -7.4(-23.5)
出荷 +10.8(-24.5) +3.6(-28.5)
受注残 -7.0(-24.9) -32.0(-7.5)
配達時間 +9.9(-7.6) -36.3(-7.2)
雇用者数 +28.1(+2.6) +10.5(-18.7)
現状指数、期待指数とも、5月と比べて大きく落ちています。新規受注や出荷など、主要項目の低下が目立っています。企業活動の停滞が現実的な事象として受け止められています。
配達時間の項目も大幅な低下です。特に「6か月後の配達時間」は、現状よりも、大幅に短縮する見通しです。配達時間が短くなるということは、混乱しているサプライチェーンが改善することを示します。
現状における需要指標の悪化は、供給混乱を緩和させるとの観点から、悪い面ばかりではありません。景況の低下が需要を冷やし、供給混乱や物価上昇を抑制する要因となれば、それが先行きの金融引き締めぺーすを緩和させるとの考え方も可能です。その度合いが行き過ぎて、景気を極端に悪化させてしまうことにならないか、そこを市場は心配しています。
1日前に発表された、ニューヨーク連銀の6月の製造業景況調査の内容も以下に記します。こちらは、大幅に低下して5月に対して改善する項目も目立っています。
6月ニューヨーク連銀製造業景況指数(6月15日発表)
現況 先行き
景況指数 -1.2(+10.4) +14.0(-4.0)
新規受注 +5.3(+14.1) +13.5(-3.8)
出荷 +4.0(+19.4) +19.4(-0.3)
配達時間 +14.5(-5.7) -13.7(-11.9)
在庫 +17.1(+9.2) -0.9(+4.4)
雇用者数 +19.0(+5.0) +25.2(+3.0)











