「5月31日の米国株は下落」
「物価上昇、原油価格上昇、金融引き締めを再認識」
「S&Pケースシラー住宅価格、前年同月比+21%、前月比+3%」
31日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.6%、ナスダック指数が0.4%でした。
物価動向、金融政策動向に対する警戒感が高まり、株価は下げました。金融当局のメンバーから、利上げペースの加速を示唆する発言がありました。米国10年債利回りは、約0.1%P上昇して、2.84%となりました。
ロシアからの禁輸、供給問題を受けて、原油先物価格は120ドル近くまで上昇しました。
原油価格が上昇すると、通常、原油株は上昇します。シェブロン、エクソンモービルの株価は31日にいずれも52週高値を更新しました。しかし、終値はそろってマイナスとなりました。先行きの需要の減少を意識しているように見えます。
31日に発表されたS&Pケースシラー住宅価格指数(20都市)は、前年同月比で21.17%、前月比で3.07%の上昇となりました。直近3カ月の数値を以下に記載します。
S&Pケースシラー住宅価格指数(20都市)
前年同月比 前月比
1月 +18.9% +1.3%
2月 +20.2% +2.4%
3月 +21.1% +3.0%
前月比で3%の上昇率は、年間では約4割の上昇率になってしまいます。住宅価格の上昇・金利の上昇を受けて、住宅購入者の減少は避けられません。住宅価格の短期間における過度な上昇が、米国経済の不透明要因として作用します。
先週後半から、物価の上昇加速一服、金融引き締め加速一服を意識して、世界的にグロース株が買われる展開となりました。しかし、米国の住宅価格動向、原油価格動向、金融当局の要人発言等を受けて、道のりの険しさが再認識されました。
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経済産業省が31日発表した、4月の鉱工業生産指数は、前月比1.3%の低下となりました。中国のロックダウンに伴う供給不足を受け、電子部品・デバイスが前月比で6.6%の大幅低下となりました。生産用機械も同2.7%低下、自動車産業も0.6%の低下でした。
一方で、生産予想指数は、5月が4.8%上昇、6月が8.9%の上昇となりました。5月から生産活動は上向きになるとみられています。5月の生産予想値を業界別に記載します。
生産用機械 +11.9%
汎用・業務用機械 +11.6%
電子部品・デバイス +10.1%
情報通信機械 +31.3%
輸送用機械 +8.7%
中国のロックダウンの影響は、世界の製造業の生産状況に大きな影響を与えています。しかし、方向性としては、ロックダウンの影響を脱却して上向く道を予想しています。
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中国国家統計局が31日発表した、5月の製造業PMIは前月比で2.2P上昇の49.6%Pとなりました。項目別にみると、「新規受注」が46.2(前月比+4.6)、「仕入れ量」が48.4(+4.9)に上昇しました。
「主要原材料価格」は55.8でした。高水準ではありますが、3月66.1、4月64.2と比べると低下しています。この「主要原材料価格」の項目は、昨年10月に72.1のピークを付けた後、11月に52.9、12月に48.1に低下しました。その後、3月には66,1に上昇していました。
今回の原材料価格の上昇一服が製造業に生産活動にポジティブな要因になるのか、注目されます。
非製造業PMIは47.8%P(+5.9P)となりました。サービス業PMIが47.1(+7.1)に拡大して、非製造業の上昇をけん引しました。











