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「17日の米国株は上昇」

「4月米国小売売上高、前月比+0.9%」

「小売売上高、前年同月比で+8.2%」

「4月鉱工業生産指数、前月比1.1%上昇」

「ウォルマートの株価は11%下落」

 

 

17日の米国株は上昇しました。上昇率は、ニューヨークダウが1.3%、ナスダック指数は2.7%でした。

 

 

米国で発表された重要経済指標が堅実な内容となり、株価上昇要因となりました。強い経済指標が発表されると「金融引き締め強化の中で、経済の落ち込みが限定的にとどまる。金利上昇を乗り越えて経済が拡大することは可能」ーーこういった自信が強まります。それが株価上昇につながりました。17日に発表された4月の経済指標は株価に前向きな反応をもたらしました。

 

 

まず、米国4月小売売上高を見てみましょう。

 

 

米国4月小売売上高

                                     前月比       前年同月比

全体          +0.9%      +8.2%

 

自動車関連       +2.2%      -1.7%

家具          +0.7%      +0.8%

家電          +1.0%      -5.2%

建材・ガーデニング   -0.1%      +1.7%

食料品         -0.2%      +7.1%

ガソリンステーション  -2.7%     +36.9%

衣料品         +0.8%      +8.0%

スポーツ・趣味     -0.5%      -5.4%

雑貨          +4.0%     +18.6%

無店舗販売       +2.1%     +12.7%

外食店         +2.0%     +19.8%

 

 

 

先週に発表された4月の消費者物価指数は8.3%上昇していました。上記の小売売上高は、前年同月比で8.2%増加しています。理屈の上では、量的な出荷は横ばいにとどまり、物価の上昇分だけ、売上高が増えたとの考え方も可能です。米国の消費は必ずしも強くはなく、インフレの影響が発生しているとも考えられます。しかし、前月比・前年同月比で増加した小売売上高は株価上昇につながりました。


米国株は先週まで厳しい下げ局面にありました。経済の悪化を警戒して下げていました。既に警戒していたので、今週発表された、中国の経済指標やNY連銀製造業景況調査などの悪い内容には限定的な反応となり、今回の小売売上高にはポジティブな反応となりました。17日の米国株の好反応は、それまでの株価下落によって警戒していた所以であると考えた方が無難でしょう。

 

 

次に、4月の米国鉱工業生産指数を見てみましょう。

 

 

4月鉱工業生産指数

                             前月比     前年同月比

全体       +1.1%    +6.4%

最終製品     +0.9%    +6.3%

(自動車)    +3.3%   +14.6%

(家電)     +2.7%    +8.6%

原材料      +1.3%    +6.6%

 

 

鉱工業生産指数において、エネルギー関連を以下に示します。

                          前月比     前年同月比

電力      +2.1%    +8.9%

天然ガス    +4.4%    -0.2%

 

エネルギーの中の「石油とガスの掘削井戸」と言う項目では、前月比3.2%上昇、前年同月比では54.3%の上昇となりました。エネルギー供給のための設備稼働が活発になっていると考えられます。

 

 

4月の鉱工業生産指数の内容も、経済の堅調を示すとして、株価の上昇要因となりました。しかし、前日16日に発表された、5月調査のニューヨーク連銀の製造業景況指数は急低下していました。5月に入ってから、米国の製造業は中国ロックダウンの影響を強く受けている可能性があります。5月に入ってからの変化の可能性には注意が必要です。

                              ☆

 

 

米国小売大手のウォルマートの株価が11%の急落となりました。17日に発表された同社の2-4月期の売上高は1416億ドルとなり、前年同月比で2.4%増加しました。営業利益は53億ドルで前年同月比23%減少しました。

 

 

消費者物価が大幅に上昇する中で、ウォルマートの売上高の伸びは物価の伸びに届かず、経費の増加を吸収できずに大幅な減益を強いられました。株価は厳しい反応となりました。インフレの時代において、売上高の伸びが物価の伸びに全然届かないような決算内容に対して厳しい反応になった事実は覚えておきたいと考えます。

 

 

 

 

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