「22日の米国株は大幅安」
「資源株の急落が続く」
「中国の資源需要に警戒」
「東京製鐵、今3月期の売上高47%増加、営業利益は5%減少見通し」
「東京製鐵、今期の電力コストは120億円程度上昇か」
先週22日金曜日の米国株は大幅安となりました。下落率は、ニューヨークダウが2.8%、ナスダック総合指数が2.5%となりました。
「金融引き締め強化を受けて、グロース株が売られ、米国株が下落する」はよく見られた現象です。しかし、先週後半の米国株価ついては、「景気敏感株」、「資源関連株」が、より大きく下げていることが特徴です。
米国の銅・金の開発・採掘の大手であるフリーポート・マクモラン(FCX)は21日に1-3月期決算を発表しました。1-3月期の売上高は66億ドル(前年同期比+36%)、営業利益は28億ドル(+83%)となりました。資源価格上昇を受けて大幅な増収増益の決算です。
しかし、フリーポートマクモランの株価は、21日に約10%の下落、22日も6.7%の下落です。2日間累計の下落率は16%に達しています。52週高値近辺にあった株価が、決算発表が号砲となる形で、どっと利益確定売りが膨らみ、急落した形です。
フリーポートマクモランの株価急落については「業績見通しが弱い」との理由も指摘されています。しかし、同社が明らかにしている銅の販売量を以下に記載します。
フリーポートマクモランの銅販売量
1-3月期実績 10億2400万トン
4-6月期計画 10億4000万トン
7-9月期計画 10億9500万トン
10-12月期計画 10億9500万トン
銅の販売量が落ちる計画には見えません。
企業側のガイダンスに失望したというよりも、マーケット側が中国を軸とする資源需要の減少を警戒していたところで、決算発表が行われ、それを契機に利益確定売りがかさんだとの考え方の方が適切に見えます。
資源株の急落は、世界的に広がっています。21日、22日の世界の資源株の動きを以下に記載します。
21日 22日
BHPグループ -7.0% -4.8%
リオティント -4.7% -2.8%
ヴァーレ -4.3% -5.3%
ペトロブラス -3.8% -4.8%
以上の株価動向を直視すれば、今回の株価急落は、資源の需要動向に対する警戒感が根本にあることがわかります。今週以降、素材需要に関する情報には敏感である必要性があります。
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東京製鐵(5423)が22日に2022年3月期決算を発表しました。2023年3月期の見通しとして、売上高4000億円(前期比+47%)、営業利益300億円(同-5%)を公表しました。
売上高4000億円は、同社の過去最高実績の2800億円を大きく上回る水準です。その水準感と47%の増収率は、モノの価格が急上昇していることを端的に示します。
しかし、営業利益は5%ほどの減少見通しです。製品価格の引き上げで鉄スクラップ価格の上昇を吸収して250億円ほどの増益要因が発生しますが、同様に250億円ほどのコストアップ要因が発生するため、減益見通しとなりました。250億円のコスト上昇要因のうち、およそ半分が電力料金の上昇分と会社側では説明しています。
今年度の電力料金の大幅な増加見通しが、東京製鐵の決算見通しから明らかになりました。エネルギーコストの上昇は、世界の企業収益を見る上でも大きな圧迫要因となります。「いかに電力を使わずに事業を行うか=省エネ」のソリューションを提供する企業は、株式市場でも高く評価されることになるのでしょう。省エネ関連の技術を材料に、株価の位置を大きく変える企業の登場が予想されます。











