「米国長期金利低下、ナスダック指数2%高」
「物価指標の発表乗り越え、債券利回りが低下・株高」
「JPモルガン、1-3月期に貸倒引当金を計上」
「JPモルガンの株価下落、52週安値」
13日の米国株は上昇しました。上昇率は、ニューヨークダウが1%、ナスダック総合指数が2%でした。長期金利は低下しました。10年債利回りは、11日に2.79%台まで上昇していましたが、13日は2.64%台まで低下しました。
金利低下で株高です。先週来、「金利上昇を受けて株安・特にナスダック総合指数の下落率が大きい」との場面が目立っていましたが、13日は、その逆の動きが出ました。
13日に発表された3月のPPI(生産者物価指数)は前年同月比+11.2%、前月比+1.4%と、高い伸びになりました。12日発表のCPIに続いて、物価の大幅上昇を確認しました。
しかし、マーケットでは、物価の上昇ピッチはおそらく3月がピークになるだろうとの観点から、債券買い・金利低下の動きが見られました。物価の記録的上昇確認が短期的な材料出尽くしにつながって、債券の利回り上昇の一服→利回り低下につながったと考えます。
「物価の大幅上昇確認」という重要イベントを通過したことで、先週までの株価下落局面で目立っていた「債券利回り上昇・ナスダック指数下落」の反対の取引が盛んになりました。
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JPモルガンが13日、1-3月期の決算を発表しました。以下に記載します。
JPモルガンの1-3月期
売上高 307億ドル(前年同期比-5%、10-12月期比+5%)
貸倒引当金 14億ドル
費用 191億ドル(前年同期比+2%、10-12月期比+7%)
税引き前利益 100億ドル(前年同期比-43%、10-12月期比-20%)
税引き後利益 82億ドル(前年同期比-42%、10-12月期比-20%)
JPモルガンの1-3月期の利益水準は、経費の増加を受けて減益の決算となりました。
今回のJPモルガンの決算の注目点は「貸倒引当金」の計上です。今後の経済の悪化、取引先の状況を踏まえ、14億ドルの貸倒引当金を計上しました。この「貸倒引当金」の項目は、昨年1年間、1-3月期から10-12月期まで「戻し入れ」が続いていました。
つまり、「取引先の信用悪化に備えて、貸した金が返済されないリスクに備えて損失を前もって計上していたけれども、その必要性がなくなった」として戻し入れた金額が、利益上乗せ要因となってきました。その金額を以下に記載します。
2021年
1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期
41億ドル 22億ドル 15億ドル 12億ドル
前12月期累計で92億ドルの「貸倒引当金の戻し入れ」が発生して、それが利益水準を押し上げてきました。今回の1-3月期決算では、反対に「貸倒引当金の新規積み増しによって利益が減少」する内容となりました。
貸倒引当金の計上が利益水準を押し下げたことを受けて、JPモルガンの13日株価は127.30ドル(-4.24ドル)となりました。同社の株価は13日に52週安値を付けています。
JPモルガンの1-3月期の1株利益は2.64ドルでした。去年1年間の1株利益は15.35ドルで下。今年1-3月期の1株利益を4倍しても、10ドル56セントにしかなりませんので、1-3月期の1株利益の水準の低さが実感されます。経済悪化への警戒感が米国金融株の動向に反映されています。











