「11日の米国株は安い」
「長期金利、2.79%台まで上昇」
「12日に3月消費者物価指数発表を控える」
「重要経済指標発表目白押し」
「米国企業の決算発表を前に警戒感」
「東京市場・11日の安川電機の株価はマイナスに」
「ローツェ好決算。この決算で買われなければ...」
11日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが1.1%、ナスダック総合指数は2.1%でした。
米国10年債利回りは、2.79%台まで上昇しました。原油価格は一時、92ドル台まで下落しました。長期金利上昇を警戒する形で株式が売られ、原油価格は下げました。
本日12日の米国時間では、3月の消費者物価指数が発表されます。2月の7.9%に対して、8%を上回る上昇率が予想されています。そして、米国では、金融機関を中心に3月締めの決算発表が始まります。
「3月の物価動向」、「その物価動向が3月の小売売上高や4月の消費者態度調査に与える影響」、さらには「企業決算動向」など、今週は注目材料が目白押しです。注目材料の発表を控え、週初の米国株は売り先行となりました。
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11日の東京株式市場で、安川電機(6506)の株価は、前週末比140円安の4410円で引けました。
安川電機は8日に2月本決算を発表しました。今2023年2月期の営業利益は720億円(前期比+36%)と発表しました。新年度における産業界の自動化投資の勢いは落ちないとの見通しを明らかにしました。市場コンセンサスを上回る高い目標です。8日の米国市場で同社の株価は4%ほど上昇していました。
安川電機の11日の株価は。寄付きが100円高、高値は180円高までありました。しかし、その後、マイナスに転じ、140円安で引けました。
寄付きは高く始まったのですから、決算内容が嫌気されて訳ではありません。少なくとも、寄付きは「今年度大幅増益計画」が好感されて買われたのです。だから「決算内容が失望されて売られた」訳ではありません。「決算内容を好感して高く始まったけれども、買いが続かず、徐々に売り物が先行して安くなった」と説明するのが適切でしょう。
安川電機の業績予想は確かに好感されたけれども、買いが続かない。それは何故かと問われれば「株式を積極的に買う資金の流通量が少なくなっているため」との仮説が導かれます。
米国の5年債の利回りは2.8%前後です。米国債券を対象とした運用で満足する資金は、株式市場からは離れていきます。かつ、今後の量的金融引き締めを考慮すれば、株式を保有するためのハードルは高くなります。
「好決算を受けた株価上昇場面」においても、一年前ならば、もっと買いが上値まで入っていたのに、今は買いの勢いが鈍くなった、上値を買うお金が買い戻し以外には見当たらなくなった、そんな気持ちを抱く場面が増えてくるように見えます。根本には、株を買う資金の絶対量が少なくなるなる方向性が影響していると考えます。
半導体製造装置メーカーのローツェ(6323)が11日、発表した2022年2月期の営業利益は158億円(+69.7%)となりました。会社側の従来計画を15億円ほど上回りました。今2023年2月期の営業利益は247億円(+56%)、1株利益は1051円を計画します。
同社は、半導体ウエハー搬送装置の世界的メーカーです。前期の売上高670億円のうち、アプライドマテリアルズ向けが166億円、TSMC向けが67億円を占めます。
2022年2月期の受注高は953億円となりました。前の期に対して2倍近くに膨れ上がりました。受注残高は518億円と前年同期比で2.8倍増となりました。
豊富な受注残を消化することで、2023年2月期の営業利益は先述のように247億円(+56%)に拡大します。会社四季報最新号に記載されている同期の営業利益は166億円ですので、極めて高い利益水準です。
ローツェの11日終値は10970円でした。高い増益率が続き、水準が予想を上回り、1株利益の予想値は1051円。時価はPER10倍台です。決算内容を考慮すれば、買い物が集まる可能性が高いように見えます。
ただ、楽観ばかりできないのが最近の株式市場です。「受注高は前期でピークを打ったのではないか」、「大口取引先のTSMCの14日の決算動向を見極めたい」等、様々な声が出てくる可能性もあります。
仮にこの決算内容でも、ローツェの株価が上昇しなければ、市場参加者の不安は高まります。「どんな決算内容になれば株価は上がるのだろうか」と不安になります。要は、株式市場で株を買う資金の総量が世界的に伸びにくくなる中で、投資する対象を選ぶ時に細心の注意をしようと考える投資家が増えてきているのでしょう。
不安感が強くなる時、本来あるべき株価水準よりもディスカウントされた位置にある株式が増えてくるのもまた株式市場です。











