「5日の米国株は下げる」
「前日に急騰したグロース株に売りが膨らむ」
「要人発言・5月FOMCの金融引き締め強化を意識」
「米国10年債利回りは2.56%台に上昇」
「東証グロース市場指数・2日間で6%上昇」
「3月ISMサービス業調査、供給問題が続く」
5日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.8%、ナスダック総合指数が2.2%でした。
FRBのブレイナード理事が、金融引き締めの加速、5月FOMCにおけるバランスシート縮小の可能性に言及しました。5月FOMCに向けて、一段の金融引き締めを織り込む必要性をマーケットは反映しました。0.5%利上げに続き、バランスシート縮小も意識する形で、株式市場では売りが先行しました。
米国10年債利回りは、2.56%台まで上昇しました。3月25日の2.50%を上回ってきました。2年債、30年債も2.5%台、5年債は2.7%台です。
4月の株式市場においては「5月のFOMCにおける金融引き締め強化」を意識して動くと認識されています。要人発言による金利高・株安局面の過程で金融引き締めを織り込む展開となります。5日の株価下落は、前日のグロース株の急騰に対する反動・反省感が醸成される中で、要人発言に反応したと考えます。
5日の東京株式市場では、中小型グロース株の上昇が目立ちました。4日に新設された東証グロース市場における売買代金上位銘柄を見ると、上位11銘柄が全てプラスでした。そのうち6銘柄が上昇率10%超でした。東証グロース市場上場の人気株の値幅取りを狙う動きが活発です。
米国のナスダック指数上昇を意識して、日本でもグロース株に投機対象を求め、それが旧マザーズ市場上場株、現東証グロース市場上場株に向かっています。
東証から引け後に新設された3市場の株価指数が発表されます。5日の株価指数を以下に示します。(カッコ内は前日比)
東証プライム市場指数 1002.54(-2.28)
東証スタンダード市場指数 1007.64(+1.47)
東証グロース市場指数 1060.36(+26.82)
この指数は、新市場設立前の4月1日を1000として算出しています。新設市場はまだ2日しか経過していませんが、各市場の指数を見ると、2日累計の上昇率は、プライム市場指数が0.254%、スタンダード指数が0.764%、グロース株指数が6.036%となります。グロース株市場上場株の上昇率が他の2市場を大きく上回っていることがわかります。
ただ、5日の米国市場では、足元で急上昇してきたグロース株の一角に利確定売り、戻り売りが増えました。
☆
5日にはISM(供給管理協会)から3月のサービス業景況調査が発表されました。以下に示します。(カッコ内は前月比)
サービス業PMI 58.3(+1.8)
活動・生産 55.5(+0.4)
新規受注 60.1(+4.0)
雇用 54.0(+5.5)
供給遅延 63.4(-2.8)
価格 83.8(+0.7)
調査対象となった企業担当者の主なコメントの要旨を以下に転載します。
「サプライチェーンの問題は先月とほぼ同じ。コロナ患者数の減少で雇用は改善。マスクやワクチン確認の義務化がなくなり、飲食店の売上が改善」 [宿泊・飲食サービス]
「穀物・肥料価格が過去最高値に近づき、仕入が減少」 [農林水産]
「労務費とインフレにより、食品と外食用品のコスト上昇が続く」 [教育サービス]
「ロシア・ウクライナ戦争の影響で価格圧力が強い。エネルギーコスト高騰」 [建設]
「サプライチェーンの混乱続く。需要が製造能力を上回る状態が続く」 [社会福祉]
「エネルギーコストが供給面を苦しめる。 [情報]
「インフレとエネルギー価格の上昇に対する懸念を受けて、設備投資には慎重な姿勢で臨」 [企業経営・支援サービス]
「電子部品のリードタイムが長い。化学物質の配送が、ドライバー不足により、しばしば遅延する」 [行政]
「グローバルサプライチェーンで半導体供給に妨げがある。新車生産が抑制されている」 [小売業]
「原材料不足、輸送遅れ、価格上昇が続く」 [公益事業]
「多くの商品で供給制約続く。インフレは悪化」[卸売業]











