高井さん、黒瀬さん、矢嶋さんとご一緒したマーケットアナライズ関連のセミナーが2日土曜日から配信されています。ウクライナ戦争の経済、マーケットへの影響をテーマとしています。以下のYouTubeで見ることができます。是非、ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=y2ASnl-UAjU
「1日の米国株は小幅高」
「3月雇用統計、労働参加率の穏やかな上昇が続く」
「労働参加者は、ほぼコロナ前(2020年2月)に戻る」
「労働者の時給、再び上昇が鮮明に」
「3月のISM製造業景況指数は低下、価格指数は急上昇」
「3月の事業環境、サプライチェーン問題が極まる」
先週末1日の米国株は小幅高となりました。ニューヨークダウ、ナスダック総合指数とも、前の日の終値を挟んだ、もちあいの動きとなりました。
1日は、米国の重要な経済指標が発表されました。まず、3月の雇用統計を見ましょう。
事業所調査における非農業雇用者の増加数は43万人となりました。1月の50万人、2月の75万人と比較すると、やや水準が落ちました。
家計調査では、失業率が3.6%に低下しました。1月の4.0%、2月の3.8%に対して順調に低下しています。労働参加者の増加を伴う失業率の低下です。この観点から、今回の雇用統計の内容は、良好な結果だったと判断できます。
労働参加者は1億6440万人と前月比で41万8000人増加しました。コロナ前の2020年2月の労働参加者は1億6458万人です。コロナ前まであとわずか18万人です。ほぼコロナ前の労働参加者数を回復しました。労働参加率は62.4%と、1月62.2%、2月62.3%に続き、穏やかな上昇を見せています。
平均時給は増加しています。民間企業全体の平均時給は31.73ドルとなり、前年同月比で5.5%上昇しました。前月比では、0.4%の上昇です。前月比の上昇率は、1月の0.5%の後、2月は0.1%となって、やや伸びの鈍化の兆しが見られていました。しかし、3月は再び、「前月比上昇率」が高くなりました。
3月雇用統計は、採用の好調、労働参加者の増加とともに、賃金の高い上昇傾向が変わっていないことも示しています。労働参加者の増加は、「供給の増加=インフレ抑制の一助」として評価されます。しかし、賃金の上昇を見ると、インフレ警戒感を落ち着かせる要因としては力不足であると考えられます。
☆
ISM(供給管理協会)が1日発表した3月の製造業景況指数は57.1となり、前月比で1.5%の低下となりました。
新規受注が53.8(前月比-7.9)、生産が54.5(同-4.0)と落ちました。一方で、価格指数は87.1(同+11.5)と極めて高い伸びとなりました。価格が高いと答えた企業の割合は75.1%、低いと答えのは0.9%です。価格上昇が極まっている数字です。
ウクライナ戦争が原材料供給面への制約を加速させた結果、価格が急上昇しています。ウクライナ戦争の影響が反映される企業関連データとなりました。
各企業の担当者のコメントを抜粋して以下に紹介します。
「電子部品中心にサプライチェーンの課題は解決していない。卸売業者にますます依存する。[コンピュータ&エレクトロニクス]
「大幅な値上げでも顧客からの注文は活発。だが、原材料の入手問題に引き続き苦慮している」 [化学]
「航空宇宙部品メーカーの事業環境は、緩やかに改善している。サプライチェーンの混乱やリードタイムの長期化で、購入部署は引き続き多忙を極める。このため、当年度の事業計画やコストの前提が変わる。 [輸送用機器]
「国内、国際とも輸送は厳しい事業環境だ。ロシアのウクライナ侵攻は穀物市場に不確実性をもたらし、価格上昇圧力につながっている。また、全分野でインフレ圧力が高まり、コストと収益性の管理が困難だ。 [食品・飲料・タバコ製品]
「鉄鋼および鉄鋼製品の価格は、先月の高値からやや下落したが、また上昇している。燃料価格の上昇で、輸送コストが大幅上昇。[機械]
「需要は引き続き堅調。受注残は依然増加。現在、生産量の約3ヶ月分となっている。購入材料の入手が引き続き生産を制約する。生産成約のため受注残増加。[電気機器]
「ビジネスは引き続き好調。しかし、稼働率やインフレの問題との戦いが続く。ロシアのウクライナ侵攻の影響はまだ判断している段階。[家具]
「リードタイムが12ヶ月以上に及ぶ。材料が入手できない。サプライヤーが見積もりや受注をしないなど、供給状況は悪化している。価格は毎日上昇中。 [雑貨]
上記のように、3月の米国製造業においては、サプライチェーン問題が極まっています。











