「17日の米国株上昇、ハンセン指数は7%高」
「ウクライナ問題の景況への影響、情報増加が収穫」
「米国でディア社の株価が史上最高値」
「農業機械大手の新高値、各国の食糧生産拡大政策を反映か」
「フィラデルフィア連銀製造業景況調査、堅実な内容に」
17日の米国株は続伸しました。上昇率は、ニューヨークダウが1.2%、ナスダック総合指数が1.3%でした。
17日は、世界的に株価が上昇しました。上昇率は、日経平均が3.4%、香港ハンセン指数が7%、インド株も1.8%上昇しています。香港ハンセン指数の上昇率が極めて高くなっています。中国企業の上場問題、中国の経済対策に対する期待等が、株価の重要な材料になっています。
17日にフィラデルフィア連銀から発表された、3月の製造業景況指数は「+27.4」と、前月に対して11.4Pの上昇となりました。新規受注、生産とも拡大しました。
現状の「配達時間」(入荷遅延)指数は、39.7と前月比で16.7Pの大幅な上昇となりました。配達時間が長期化は、プライチェーン問題の存在を反映しています。
6カ月先についての景況指数は「+22.7」と、前月に対して5.4Pの低下となりました。現状と比べると、やや数値は低下しますが、先行きの景況についても堅実な状態が予想されています。
今週は、ZEW、ニューヨーク連銀、フィラデルフィア連銀、そしてFRB、OECDから、ロシアのウクライナ侵攻の影響を考慮した経済見通しが公表されました。欧州企業の景況見通し等は大きく落ち込んだのですが、マーケットは、投資をする際に参考にする材料が増えたこと自体が収穫だったようです。
判断材料が増えることは歓迎されます。ただ、ニューヨーク連銀やフィラデルフィア連銀の景況アンケートの対象となった企業は「ロシア・ウクライナ問題を十分に考慮して景況感を答えた」というよりも「問題の影響は現状ではわからないので、それを抜きにして回答した」との可能性も十分にあることは、意識しておきたいと考えます。
米国の物流大手フェデックスが17日、2月締めの第3四半期決算を発表しました。12-2月期の結果を記載します。
フェデックスの12-2月期
売上高 236億ドル(+10%)
営業利益 14億ドル(+37%)
増収増益の決算です。費用の増加を吸収して、大幅な増益となりました。費用の項目を見ると、興味深い点があります。
物流大手ですから、当然燃料をたくさん使います。12-2月期の燃料費は12億ドルとなり、前年同期の7億5000万ドルに対して59%も増加しています。エネルギーコストが上昇しているのですから、燃料費の上昇は避けられません。
一方で、従業員の給料は82億ドルと、前年同期比で3%の増加にとどめました。燃料代の増加は避けられないけれども、人件費のコントロールによって、増益を実現した構図です。
米国市場の強い株としては、農業機械・建設機械大手のディア(DE)があります。同社の株価は17日、4.6%上昇して、史上最高値を更新しています。時価総額が1249億ドルの企業です。
農業機械・建設機械メーカーの史上最高値更新を直視すれば、世界において、食糧を確保するための投資が活発化することが浮かび上がります。「他国からの調達に頼り過ぎてはいけない」との視点から、様々な国・企業が自国内の食糧の生産を拡大し、その生産量確保を国家としての強みとする、そんな方向性がディア社の史上最高値更新につながっています。
建設機械事業については、今後の復興需要が意識されているのでしょう。17日には、キャタピラーの株価も上昇しています。











