「FOMC結果発表、0.25%利上げ」
「今年のインフレ見通しを大幅に引き上げる」
「金利引き上げペース加速、今後、毎回の会合で利上げ想定」
「来年2023年も利上げが続く」
「米国株価上昇、FOMC後、一時売られるが、再び上昇幅広げる」
「長期金利上昇、金融株が高い」
「中国の経済対策に期待」
「アリババ株、1日で36%も上昇」
米国時間16日にFOMCの結果が発表されました。パウエル議長が事前に示していた通り、0.25%の利上げが発表されました。
FOMCメンバーによる経済見通し、金利見通しが公表されました。今年2022年の物価見通し(PCE inflation)は、4.3%と、昨年12月時点の2.6%から大幅に引き上げられました。ロシアのウクライナ侵攻を受けて、物価上昇が加速していることが認識されています。
そして、来年2023年の物価については、2.7%(12月時点の予想2.3%)に引き上げられました。今年の大幅上昇の後、来年も2%を大きく上回る物価上昇が予想されています。2023年までの継続的な物価上昇の認識が確認されました。
今年末の政策金利水準の見通しも公表されました。今回の3月の第1回目の利上げも含め、今年、何回の利上げが想定されているか、以下に示します。便宜的に、ここでは1回の利上げ幅を0.25%と想定します。
2022年の利上げ回数(FOMCメンバー16人)
5回 1人
6回 3人
7回 5人
8回 2人
9回 3人
10回 1人
12回 1人
中心は、年内7回の利上げになります。従って、3月の第1回目の利上げの後、5月、6月、7月、9月、10月、12月の6回のFOMCで全て、利上げが実施されることが基本線となります。それで年間7回の利上げです。
年間で8回-12回(年間2%-3%)の利上げを予想しているメンバーも累計で7人もいます。1回あたり0.25%の利上げでは足りないとして、FOMCメンバーの半分近くが、今後のFOMC会合において、0.5%の利上げ実施を考慮していることになります。
2023年も利上げが継続する見通しが示されました。FOMCメンバーが2023年末に予想している金利水準を踏まえ、メンバー予想の「今年と来年の累計利上げ回数」を以下に示します。こちらも便宜的に1回当たりの利上げを0.25%と仮定しています。
8回 1人
9回 4人
10回 3人
11回 3人
12回 2人
13回 1人
14回 2人
来年2023年末の金利水準の中心値は、約2.75%になります。今年と来年の2年間で10回から11回の利上げが想定されています。
つまり、今年は今後のFOMCの度に0.25%の利上げが行われ、来年も3カ月に1度くらいのペースで利上げが継続するとの方向性です。「物価上昇が続き、利上げが続く2年間」と意識されます。
最後にFOMCメンバー予想のGDPを掲載します。
2022年 2.8%(12月予想4.0%)
2023年 2.2%(12月予想2.2%)
不透明な情勢を受けて、今年のGDP見通しは下方修正されました。
ウクライナ情勢を受けて、GDP見通しは下方修正されました。しかし、より物価の上昇が勢いを増したため、それを抑制するために利上げを加速させる形です。まさに、長期的な成長のためには、足元の物価上昇を退治しなければならないとの姿勢です。
16日の米国株は上昇しました。停戦交渉への期待から株価は続伸しています。FOMCにおいて、物価上昇抑制のための金利引き締め路線が明確となったために、一時的に売り物が先行する場面もありましたが、後半は持ち直し、上げ幅が拡大しました。上昇率は、ニューヨークダウが1.5%、ナスダック総合指数が3.7%です。
長期金利が一時2.24%台まで上昇し、金融株が上昇しました。中国の経済対策を意識する形で、ナイキなどの中国需要関連株の上昇も目立ちました。アリババの株価は28ドル高の104ドル台で引けました。アリババの株価は1日で36%も上昇しています。中国のネット関連株では、バイドウの株価も1日で39%も上昇しています。
中国ネット関連株の40%近い上昇率を直視するならば、16日の米国株は、FOMCよりも中国関連の情報を前向きに受け止めたとの解釈もできます。











