「22日、23日と米国株は下落」
「ウクライナ情勢警戒、景気動向を懸念、しかし金利は高止まり」
「武力衝突→インフレ加速への懸念、食糧価格上昇を警戒」
「住宅価格上昇→インフレ警戒」
「ホームデポ決算発表、株価は急落」
「住宅関連株の下落目立つ」
22日、23日と米国株は下げました。以下に示します。
NYダウ
22日 33596ドル(-482ドル)
23日 33131ドル(-464ドル)
ナスダック総合指数
22日 13381P(-166P)
23日 13037P(-344P)
引き続き、ウクライナ情勢への警戒感がマーケットを揺らしています。株価が下落して、金利は高止まりです。ウクライナにおける武力衝突となれば、食糧の供給面に世界的な問題が生じるとの懸念から、トウモロコシ、大豆などの商品先物価格が上昇して、インフレ警戒感を高め、それが株価面を引き下げる悪循環となっています。
住宅価格の大幅上昇が確認されています。米国時間22日に発表された、12月のS&Pケースシラー住宅価格指数(20都市)は、前年同月比で18.6%の上昇となりました。前月比では1.1%の上昇です。前月比の上昇率は、11月の1.0%に続き、1%台に乗せています。
同じく22日にFHFA(連邦住宅金融庁)から発表された住宅価格指数は、前年同月比で17.6%上昇、前月比で1.2%上昇しています。
住宅価格の上昇がインフレ警戒感を高めています。ウクライナ情勢への不安感から経済の見通しが悪化すると、通常は債券が買われて金利は低下します。しかし、物価上昇の抑制のため、金融政策は引き締めを強化するとの観点から、金利は下がりにくくなっています。
MBA(住宅ローン銀行協会)が23日発表した、週間住宅ローン申請指数(~18日)は、前月比で13.1%低下しました。内訳は、リファイナンス指数が16%、購入指数が10%の低下です。住宅ローン申請指数は、2019年12月以来の低い水準となりました。
住宅ローンの申請が抑制されています。住宅価格が上昇して、かつ金利が上昇すると、当然、住宅ローンの負担は増えます。この環境では、住宅ローンを組めないと考える購入予定者が増えていることになります。
米国では、住宅関連株の急落が続いています。22日に1月締めの本決算を発表した、住宅関連資材の小売チェーン、ホームデポの株価は、22日に30ドル安の316ドルとなりました。1日で8.8%の急落です。23日も7.5ドル安、2.3%の下落率となりました。昨年12月6日の高値420ドルに対して、100ドル以上下落、26%も下げています。
そのほかの住宅関連株もきつい下げが続いています。22日の引け後に決算を発表した住宅建設大手のトールブラザーズ(TOL)は、23日に6%台の下落率となりました。
ホームデポは第4四半期の決算発表です。公表された新年度の業績見通しは、以下の通りです。
◎ 既存店売上高は微増
◎ 営業利益率は前年比横ばい
◎ 1株利益は一桁台の低い成長率(≒2~3%)
この業績見通しを受けて、ホームデポの株価は大幅安となりました。
現状における住宅価格の急上昇を受けて、あまりに上昇すると買えなくなるとの観点から、住宅関連の売上高が徐々に伸び悩んでいく方向性が考えられます。そこをホームデポの業績見通しは反映しています。
米国で住宅関連の消費が伸び悩むということは、米国の消費全体の伸び悩みにつながります。物価上昇が消費を抑制する端的な例として、米国住宅関連消費が位置付けられ、米国住宅関連株が急落している構図です。











