「1月FOMCの議事要旨公開、新鮮な材料にはならず」
「住宅ローン担保証券削減、米国債比率上昇」
「利上げ後にバランスシート縮小」
「16日の米国株、終値は前日比で小幅な変動」
「1月の米国小売売上高、前月比で大幅な増加」
「1月鉱工業生産指数、米国天然ガスの生産が急増」
16日の米国株の終値は、前日とあまり変わらない水準になりました。ニューヨークダウとナスダック総合指数はごく小幅な下落率となりました。一方で、SP500種指数とラッセル2000(小型株指数)は小幅高となりました。
1月のFOMC議事要旨が公開されました。結果的には、株式売買における新鮮な材料にはならず、マーケットの反応は限定的でした。年初からの株式市場においては、金融政策関連の材料が提供される度に、「金融引き締め路線の加速」を悪材料として受け止める展開が続いていました。
今回も「金利引き上げ規模の拡大、量的金融引き締めの前倒し」等を意識していたと考えられます。金融引き締め加速を強く意識していたので、心の準備が進んでいて、その結果、FOMCの議事要旨は新鮮な材料にはならなかったと受け止められます。
今回の議事要旨では、量的金融引き締めに関する情報が求められていました。内容のポイントを以下に記します。
◎ 住宅ローン担保証券の比率を減らして米国債の比率を高くする。
◎ 証券保有額の大幅な削減が必要である。
◎ 2017年~2019年よりも速いペースが必要である。
◎ バランスシートの縮小は利上げ後に始めるのが適切である。
今回の議事要旨公開は、マーケットへの反応は限定的でした。1月と2月における経済指標、物価動向、雇用状況、マーケット動向を受けて、3月15-16日開催のFOMCがどのような内容になるのか、市場は注視していく展開となります。これからちょうど1か月の期間、株式市場は、3月FOMCに対する考え方によって、敏感に動くと見られます。
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米国商務省が16日発表した1月の小売売上高は、前月比で3.8%、前年同月比で13.0%の高い伸びとなりました。昨年12月は、前月比2.5%減、前年同月比で16.7%の増加でした。
季節調整値によって、前月比の数字は大きく変動します。前年同月比の数値が、12月+16.7%、1月+13.0%の推移なので、米国の消費は高い水準が続いていると認識されます。
項目別数値を以下に示します。(単位 %)
1月の小売売上高
前月比 前年同月比
全体 +3.8 +13.0
自動車関連 +5.7 +11.3
家具 +7.2 +2.7
家電 +1.9 -2.9
建材・園芸 +4.1 +12.2
食品 +1.1 +8.0
ガソリンスタンド -1.3 +33.4
衣料品 +0.7 +21.9
スポーツ・趣味 -3.0 +1.3
デパート +9.2 +11.5
雑貨 -0.1 +15.3
無店舗販売 +14.5 +8.4
外食 -0.9 +27.9
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16日には、FRBから1月の鉱工業生産指数が発表されました。前月比で1.4%の上昇となりました。設備稼働率は77.6%(12月は76.6)に上昇しました。
産業別では、「製造業」が前月比+0.2%と小幅な上昇にとどまる一方で、「公共」の上昇率が前月比で9.9%と高い伸びとなりました。
「公共」の内訳は、「電力」が+7.6%、「天然ガス」が+24.2%です。天然ガスの生産が急増していることがわかります。欧州において、ロシアからのLNG調達が困難になる状況を踏まえて、米国内のLNG生産が活発化しているようです。











