「10日、11日、米国株は続落」
「ナスダック総合指数、2日累計の下落率は4.8%」
「10日=米国10年債金利2%乗せ」
「"3月利上げ幅拡大"を短期金利先物市場は予想」
「11日=米国10年債金利急低下」
「11日=ウクライナ情勢警戒、景気への不安感高まる」
「防衛関連株高い、ロッキードが52週高値」
「日経平均先物は27000円割れ」
先週の10日木曜日、11日金曜日と、米国株は下げました。ニューヨークダウとナスダック総合指数の動きを以下に記載します。
ニューヨークダウ ナスダック総合指数
10日 35,241.59(-526.47) 14,185.641(-304.732)
11日 34,738.06(-503.53) 13,791.154(-394.487)
ニューヨークダウは2日とも500ドルを超える下落幅、ナスダック総合指数は2日とも300Pを超える下落幅です。ナスダック総合指数の2日累計の下落率は約4.8%になります。
10日に発表された1月の米国消費者物価指数は、極めて高い上昇率となりました。前年同月比で7.5%、前月比で0.6%の上昇率です。以下に示します。
前年同月比 前月比
総合 +7.5% +0.6%
食品 +7.0% +0.9%
エネルギー +27.0% +0.9%
(ガソリン) +40.0% -0.8%
除く食品とエネルギー +6.0% +0.6%
衣料品 +5.3% +1.1%
新車 +12.2% +0.0%
中古車 +40.5% +1.5%
住居関連 +4.4% +0.3%
中古車の価格が大幅に上昇、前月比での上昇率も大きくなっています。物価構成比で32.94%を占める住居関連の上昇率も高くなっていて、継続的な物価上昇を警戒させる内容です。
消費者物価指数の大幅上昇を受けて、10日の米国の10年債利回りは2.05%まで上昇しました。
また、FFレートの先物市場では、今年4月時点の金利が、0.175%Pほど上昇しました。3月に実施が予想されているFFレートの利上げ幅が拡大するとの見方が働いています。
消費者物価指数の上昇が、FFレートの引き上げピッチが急角度になるとの見方につながり、長期金利も上昇して2%台に乗せ、株価は下落、それが10日の米国市場の動きです。
翌11日の米国市場では、ロシア・ウクライナ問題の警戒感の高まりがマーケットを揺らしました。米国10年債利回りは、一気に低下して1.95%台で引けました。1.93%台まで低下する場面も見られています。
つまり、11日には、米国の先行き景気に対する警戒感が高まって、債券の利回りが低下して、景気を警戒する形で株価が下げました。株価が下落するという動きは10日、11日と共通しています。しかし、債券の動きは、10日、11日で方向が違っていました。
利上げピッチが急角度になる中で、国際情勢の不透明感を受けて、経済の先行きに不安感が生じています。
11日には、軍需関連株として知られるロッキード・マーチン(LMT)の株価が2.7%上昇して、52週の高値を更新しました。同じくレイセオン(RTX)の株価も上げ、52週高値とほぼ同じ位置にあります。ウクライナにおける武力衝突を現実的に意識しているようにも見えます。
シカゴにおける日経平均先物の価格は、日本時間12日朝の時点で27000円を割っています。
3月のFOMCに向けて、利上げ幅をめぐる考え方が交錯し、マーケットの材料として強く意識されることになります。当面は物価の落ち着きが見込めない以上、FRBの利上げが鋭角になる方向を意識します。
利上げ路線によって、経済が悪化して、企業収益が利上げに負けることが警戒されると株価が下げ、企業収益が利上げ路線に勝つ自信が出てくると、株価が戻る場面が想定されます。マーケット全体のPERが上がる構図は描けないので、投資対象を選別する姿勢は今まで以上に徹底することが重要です。











