「米国10年債利回り、1.97%台まで上昇」
「金利上昇を見ながらも米国株価は上昇」
「利益、株価水準、企業戦略考慮した選別物色」
「日本企業・12月本決算企業の新年度業績見通しは」
「AGC、東海カーボン、シマノの新年度業績」
8日の米国市場で、米国10年債利回りは1.97%台まで上昇しました。債券への売りが優勢になり、利回りの上昇が続いています。債券利回りの上昇を確認しながらも、米国株価は上昇しました。ニューヨークダウは1%、ナスダック総合指数は1.2%上昇しました。
ニューヨークダウ採用銘柄では、アムジェン(AMGN)が大幅高となりました。約8%の上昇率です。アムジェンはバイオ製薬大手です。米国時間8日に2030年に向けての長期業績見通しを発表しました。2030年までの期間において、売上高の年間平均成長率を「一桁台の半ば」、1株利益の年間平均成長率を「一桁台の後半から二桁台の前半」と計画しています。
平たく言うと、30年までの年間成長率は、売上高で4-6%、1株利益は10%前後を見込んでいることになります。今年2022年については、17ドル~18ドルの1株利益を計画しています。8日の終値は約240ドルです。PER水準や成長率を考慮した結果、買いが優勢になったと解釈されます。
また、アムジェンは1-3月期において60億ドル~70億ドルの自社株買いを実施すると発表しました。
今週末で、日米とも決算発表がヤマ場を越えます。業績の動向、先行きの見通し、利益と株価の水準、投資計画、自社株買い、配当計画などを考慮しながら、株式を購入する理由のある企業を丁寧に選ぶ作業が有効になります。
日本では、主力企業の決算発表が盛んになっています。12月本決算企業が、2022年12月期の業績見通しについて、どんな数字を発表す売るか、注目しています。12月本決算の年間業績見通しは、2023年3月期の業績見通しを考慮するうえで参考になります。
昨日8日に発表された、主な12月本決算企業の業績見通しを以下に記します。
2022年12月期の営業利益見通し
AGC(5201) 2100億円(+1.8%)
東海カーボン(5301) 350億円(+42%)
シマノ(7309) 1610億円(+8.6%)
ガラス・化学メーカーのAGC、タイヤ材料や鉄鋼製造過程で使われる材料を供給する東海カーボン、自転車部品を供給するシマノの今年度の営業利益見通しは、前期実績並み、あるいは上回る水準が発表されました。
東海カーボンの今年度の業績見通しにおいて、営業利益が大幅な増益となっています。同社の近年の収益は、「黒鉛電極事業」の動向によって、大きく変動する傾向があります。これは、電炉による鉄鋼生産の状況と関係性の強い事業です。電炉による鉄鋼生産は、高炉と比べて二酸化炭素の発生量が低い観点から、関心が高まっています。電炉生産が関心を呼ぶにつれ、今後の黒鉛電極の市況も回復するのか、注目されます。
「黒鉛電極事業」の2021年12月期の営業損益は、4億円の赤字でした。本日9日に決算説明会が予定されています。











