「1日の米国株は上昇」
「金融株、資源株高い」
「1月ISM製造業指数は低下」
「コロナ感染者増加受け、工場の稼働に影響」
「供給問題、引き続き深刻」
「村田製作所上方修正、価格面が上積み要因」
1日の米国株は上げました。上昇率は、ニューヨークダウ、ナスダック総合指数とも0.7%台でした。ニューヨークダウ採用銘柄における上昇率ランキングを見ると、1位はボーイング、2位はダウ、以下、シェブロン、ビザ、ゴールドマンサックスと続きます。景気敏感株、金利敏感株、エネルギー関連株が相対的に強い動きとなりました。
1日にISM製造業の1月調査結果が発表されました。景況指数は前月比1.2P低下の57.6となりました。コロナウイルス感染者の増加が工場の稼働に影響して、受注や出荷の数値が落ちています。
また、「価格指数」は76.1と、前月比7.9Pの大幅な上昇となりました。供給制約に関連して注目度の高い「Supplier Deliveries(供給配達・供給遅延)」は64.6(前月比-0.3)と、小幅低下しましたが、価格指数の大幅な上昇を見ると、1月の製造業における供給制約問題は、あまり改善していないことを示す数値になったと受け止めました。商船三井の決算説明会の席上でも、ドライバー不足など供給制約問題の継続が指摘されていました。
ISMの発表資料に掲載されている企業のコメントからも、深刻な供給問題についての言及が目立っています。以下に示します。
「取引先のコロナ問題により、スチール缶や化学物質などの原材料の製造が制限されて、大規模な生産中断が発生している」(化学)
「工場や物流センターへの資材搬入は多少改善された。しかし、労働力不足にある。まだ注文のキャンセルはないが、顧客の我慢が限界にきていると懸念している」(コンピュータ)
「輸送、労働、インフレの問題は、引き続きサプライチェーンを阻害している」(輸送用機器)
「仕入先が遅延や欠品を起こし、納入時期や在庫が苦しい。結果として生産が滞っている」(食品)
「コロナで労働力不足。熟練した生産要員が不足している。仕事の完成が難しくなっている」(金属)
「輸送の制約とサプライヤーの人手不足により、生産が制限される深刻な不足が続いている。このため、顧客への供給量や納期も制限されている」(機械)
「集積回路の稼働率が問題になっている。原材料や電子材料の不足により、顧客への納入に支障が出続けている」(雑貨)
☆
村田製作所(6981)が1日、決算発表を行いました。10-12月期の営業利益は1139億円と、前年同期比で5.1%の増益となりました。直前の7-9月期との比較では2.7%の減益です。
10-12月期の決算内容を受けて、会社側では今3月期期通期の業績見通しを上方修正しました。営業利益は4100億円と、これまでの予想(7月予想)に対して450億円上回る見通しです。
村田製作所では、現時点における今年度の製品ごとの部品需要見通しを発表しました。以下に記します。
スマートフォン 13.4億台(7月予想14.8億台)
PC 4.8億台(7月予想4.7億台)
自動車 7400万台(7月予想8400万台)
7月時点の予想と比べて、スマートフォンの台数が9%、自動車が12%下方修正されています。スマートフォンは、半導体不足や中華圏メーカーの生産調整が響きます。自動車も減産が影響します。
7月時点と比べて、売上台数は落ちています。しかし、売価の状況や為替の円安等の効果から、業績見通しは上方修正となりました。7月予想と比べると、売価で370億円、為替で130億円等の上方修正要因が発生しました。電子部品の不足感が価格面の上昇要因に作用して、収益の拡大要因になったと考えます。
ただ、1-3月期の営業利益見通しは、約740億円にとどまります。7-9月期実績の1139億円を下回り、前年同期の733億円に対して微増の水準です。1-3月期については、業績の勢いが鈍化してくるように見えます。











