「9日のナスダック総合指数は1.7%下落」
「債券利回り低下、原油安」
「工作機械受注、11月も高水準」
「11月米国CPI発表を控える」
「人手不足克服のためのデジタル投資が加速へ」
「オラクル、時間外で上昇」
9日の米国株は、下げました。ニューヨークダウはごく僅かな下落、ナスダック総合指数は下落率1.7%となりました。10年債利回りは低下して、原油価格は下落しました。株安、債券高(利回り低下)、原油安、リスクオフの動きです。
ナスダック総合指数は、6日―8日の3日間で約700P、4.6%上昇していました。9日の下げは、基本的に「オミクロンによる下げ幅をほぼ回復したので、利益確定売りや戻り売りが膨らんだ」と認識されます。
10日には、米国11月消費者物価指数(CPI)の発表を控えます。高い伸び率になる見通しなので「CPIの高い伸び→FOMCにおけるテーパリング加速」といった路線をマーケットがどのように消化するか、見極める動きになります。
9日に中国国家統計局から11月の物価指数が発表されました。11月の消費者物価指数は、前年同月比+2.3%、前月比で+0.4%となりました。以下に記します。
前年同月比 前月比
全体 +2.3% +0.4%
豚肉 -32% +12.2%
野菜 +30% +6.8%
果物 +4.1% +4.3%
交通燃料 +12.9% 横ばい
消費者物価指数の前年同月と比べた伸び率は、9月の+0.7%、10月の+1.5%に対して、高くなり、2%台に乗せてきました。中国の物価指数は、生産者物価指数に比べて消費者物価指数が低いことが特徴です。ただ、足元では、やや消費者物価指数の前年比伸び率が高くなってきました。燃料関係の伸びも高くなっています。
一方で、生産者物価指数は、前年同月比+12.9%、前月比で横ばいでした。前年同月比の伸び率は10月(+13.5%)を下回りました。前月比の「横ばい」は、昨年12月の(前月比-0.4%)以来の低い伸びです。燃料や鉄、金属、化学材料等はそれぞれ、前年同月比で20-40%上昇していますが、前月比では「-2%~+2%」にとどまっています。生産者物価の上昇は落ち着いてきたようです。
日本工作機械工業会が9日に発表した11月の工作機械受注高(速報値)は1454億円となりました。以下に記します。
11月工作機械受注高
前年同月比 前月比
全体 1454億円 164% 97%
内需 497億円 184% 99%
外需 956億円 155% 96%
工作機械受注高の過去最高水準は、年間で1兆8000億円規模(2018年)です。これは、月間にすると、1500億円になります。今の月次工作機械受注高は、過去最高レベルにおいて、前月比横ばいの水準にあると位置付けられます。
9日に発表された法人企業景気予測調査において、「今年度の設備投資のスタンス」に対する企業側の回答がまとめられています。設備投資の目的がわかります。以下に記します
今年度 (1年前の回答)
維持更新 61.2% 60.3%
情報化への対応 47.1% 45.2%
省力化合理化 44.8% 46.8%
1年前のデータと比べると、「情報化への対応」の比率が高めに上昇しています。企業側のデジタル投資への必要性が高まっていることを示します。
人手不足で苦しむ企業は、投資の増加によって人手不足を克服する道を選ぶことも考えられます。省力化・デジタル化・グリーン化投資が予想以上に膨らんで、来年度の世界経済の水準が上振れし、株価を押し上げるとの仮説も備えておきたいと考えます。
9日にオラクルが発表した8-10月期の売上高は104億ドル(前年同期比+6%)、クラウド売上高は27億ドル(同+22%)、特殊要因を除いた営業利益は49億ドル(+6%)となりました。日本時間午前6時50分、オラクルの株価は時間外取引で約6.5%上昇しています。「採用難を克服するため投資を加速させる」という企業の行動増加を見据え、デジタル投資の恩恵を受ける企業に再注目する場面となります。











