「29日の米国株上昇」
「ナスダック総合指数、1.8%の上昇率」
「テスラ5%高、AMDは史上最高値更新」
「モデルナ、連日の大幅高」
「"デルタの5月時"を参考に」
29日の米国株は上昇しました。上昇率は、ニューヨークダウが0.6%、ナスダック総合指数が1.8%でした。大型株指数であるS&P500種指数が1.3%上昇する一方で、小型株指数のラッセル2000は0.1%の下落となりました。流動性の高い大型株が買われたことを示します。
米国10年債利回りは1.53%と、0.05%ほど上昇しました。先週末金曜日に1日で0.16%Pも低下した金利は上昇しました。しかし、「オミクロン株」の影響から、利上げ時期後ろ倒しの思惑や景気に対する警戒感があるので、金利の上昇余地は限定的との見方も多いようです。
「オミクロン前」と比べて、今後の金融政策は緩和的になるとの見方も当然出てきます。それが、グロース株の上昇につながり、ナスダックの上昇率が高くなりました。ナスダックの主力株の29日の株価上昇率を以下に示します。
テスラ +5.0%
グーグル(アルファベット) +2.3%
マイクロソフト +2.1%
アップル +2.1%
アマゾン +1.6%
半導体供給メーカーの株価も上げています。
エヌヴィディア +5.9%
AMD +4.5%
インテル +2.5%
半導体製造装置メーカーも上げました。
ASML +4.2%
AMAT +5.5%
上記の半導体関連株のうち、AMDの株価は史上最高値を更新しています。オミクロンによる世界株安場面に伴う下落を1日にとどめて、AMDは史上最高値を更新しています。半導体関連株に対する意欲の強さを示しています。
オミクロンへのワクチン供給の期待を受けて、ワクチンメーカーモデルナの株価が急騰しています。
モデルナの株価
26日 329.63ドル(+56.24ドル)
29日 368.51ドル(+38.88ドル)
半導体関連株やモデルナの動きから、米国株式市場における個別銘柄への物色意欲の強さがわかります。
今年の5月11日、WHO(世界保健機関)が、インド由来の変異株をデルタ株としてVOC(Variant of Concern)=(注意すべき変異)に指定しました。その当時、日経平均は5月11日~13日の間に累計で約2000円、7%弱下落しました。
ニューヨークダウは当時、5月11日と12日の2日間累計で1150ドル、3%強下落しました。そして、ニューヨークダウは「デルタ前」の株価水準を4週間後の6月7日に回復しています。
「オミクロン」と「デルタ」のマーケットへの影響が同程度ならば、大事にはならないとの観点から、29日の米国株式市場では、主力株に対する買い意欲が強まったと考えられます。











