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鎌田記者がきょうの株式市場を約10分で解説「きょうカブ!」ポッドキャスト配信中


「下落場面で個人の買い、底堅い動き」

「"集中から分散"――AI関連株を売り、他銘柄を買う」

「日本では中型株・小型株優位の展開に」

 

2月6日の東京株式市場は、売り先行で始まった後、次第に堅調な展開となりました。

 

前日に発表された1月第4週(26日~30日)の投資部門別売買状況では、個人が8348億円の買い越しとなりました。株価が下がる場面では、日本人が日本株を買う動きが確認されました。本日前場における下落局面においても、日本株を購入した個人投資家は多数存在すると思われます。個人買いを受けて、なかなか日本株は下がりません。それを見て、ヘッジファンド等の短期資金が日本株の売り崩しを諦め、取引時間中に買い戻しに転じた可能性があります。

 

世界株を見ると、AI関連株を売る動きが強まっています。今週の米国ソフトウエア関連株の急落はご承知のとおりです。世界の投資家が株式ポートフォリオにおけるAI関連株の比率を引き下げようとしているのでしょう。

 

近年のAI関連株の上昇を受け、昨年末にかけてIT関連株の比率が膨れ上がりました。米国株における「テクノロジー」の時価総額比率は30%を超えていました。年明け以降、AI関連株の勢いは止まり、5日段階では27.9%に低下しています。

 

以下に、米国の業種別株価指数の昨年末比、3年前比のパフォーマンスを掲載します。近年、大きく上げた半導体やソフトウエアの業種別株価指数は、今年に入ってから厳しい動きを示しています。

 

米国における業種別株価指数

            昨年末比  3年前比

半導体         -4.16%  +309.53%

ソフトウエアインフラ  -19.67%   +49.03%

ソフトウエアアプリ       24.28%     23.05%

 

一方で、薬品やエネルギー、ディスカウントストアなどの業種は今年に入ってから極めて良いパフォーマンスを示しています。以下をご覧ください。

              昨年末比   3年前比

薬品                         25.95%     75.45%

ガス・石油精製              14.14%     33.61%

ディスカウントストア    +13.66%  +100.12%

ノンアルコール飲料     +11.26%  +19.53%

航空・防衛                    5.93%     128.41%

 

AI関連株の比重が高まり過ぎた株式ポートフォリオに対して、世界の投資家がリスクヘッジの観点から調節しています。その結果、半導体関連株やソフトウエア関連株が下げる一方、ディフェンシブ株や小売株が上昇しています。

 

「集中から分散」の動き――今年の大きなテーマです。

 

東京株式市場では、個別銘柄でみれば買われ過ぎの銘柄は多くないので、今後、買われる銘柄は多数存在すると考えます。

 

TOPIXを時価総額水準で分けた株価指数に「規模別株価指数」があります。最も大きな100銘柄で構成する大型株指数、101~500位で構成する中型株指数、その他で構成する小型株指数です。

 

この規模別株価指数では、年初来、大型株指数に対して、中型株指数、小型株指数のパフォーマンスの方が上回っています。

 

規模別株価指数の上昇率

        23年末→25年末  25年末→25

大型株指数    +46.4%      +6.8

中型株指数    +39.7%      +7.9

小型株指数    +41.2%      +7.2

 

25年末までの2年間では大型株指数が強いパフォーマンスを示していましたが、今年に入ってからは中小型が相対的に強くなっています。「集中から分散」の流れを生かした投資アイディアが日本株にも有効です。

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